20日の東京株式市場は、方向感のつかみにくい展開を強いられた。前日の米国株市場はプレジデントデーの祝日に伴い休場だったことで手掛かり材料に事欠いた。明日に米エヌビディアの決算発表を控えており、この内容を見極めたいとの思惑から半導体関連には積極的な買いが入りにくく、日経平均の上値を押さえる形に。前日に買われた銀行や商社などバリュー株も軟調で市場センチメントが冷やされた。ただ、下値では押し目買いニーズが活発だった。日経平均は後場に入り180円超下落する場面もあったが、その後は下げ渋っている。プライム市場の値下がり銘柄数も全体の54%にとどまった。売買代金は米株市場休場の影響もあり、4兆4000億円台と前日に続き盛り上がりを欠いた。
19日の米株式市場がプレジデントデーの祝日で休場となり手がかりが乏しく、朝方は方向感を欠く展開が続いた。21日に米半導体大手エヌビディアの決算発表を控える。極めて高い市場の期待に届く内容かどうかを見極めたい投資家も多く、アドテストなど関連銘柄には持ち高調整の売りが優勢となった。
足元までに上昇の目立っていた保険や銀行、商社株などが利益確定売りに押されたことも投資家心理を下向かせた。
日経平均は10時過ぎに上げ幅を急拡大する場面があった。中国人民銀行(中央銀行)が住宅ローン指標金利の引き下げを発表したことをきっかけに、日本株にとっても好材料となるとの思惑から短期筋が先物主導で買いを入れたもようだ。もっとも、買いは続かずほどなく失速した。