前週末に米英仏3カ国によるシリアへのミサイル攻撃が実施されたが、朝方は、時間外取引での米株価指数先物高を支えに買い優勢で始まった。
上げ幅を広げ、一時2万1879円69銭(前週末比100円95銭高)まで上昇したが、一巡後は上値が重く前引けにかけて2万1800円台前半で推移した。
後場は、売りが先行した。円相場が対ドルで強含んだこともあり、一時2万1775円61銭(前週末比3円13銭安)まで弱含む場面があった。その後は株価指数先物買いを交えて持ち直したが、戻りは限定された。日中値幅は104円08銭と今年最小。
米国などのシリア攻撃による株価急落は回避されたが、「上値を追うプラス材料がなかった」ため、個人投資家も機関投資家も模様眺めを決め込んだとみられる。
JPX日経インデックス400も小幅に続伸した。終値は前週末比62.54ポイント高の1万5362.42だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸。6.86ポイント高の1736.22で終えた。
東証1部の出来高は13億1043万株、売買代金は2兆388億円。騰落銘柄数は値上がり1192銘柄、値下がり805銘柄、変わらず85銘柄。
業種別株価指数(全33業種)は輸送用機器、小売業、情報・通信業が上昇し、その他製品、銀行業、金属製品は下落した。
個別では、先週末に発表した第1四半期決算が好感された、ステーキチェーン事業を展開するブロンコBが大幅に反発し、ストップ高水準で引けた。日ハムや味の素など食料品が高い。マネックスGが大量の買いで上昇した。良品計画が大幅高となり、ニトリHDは堅調。トヨタはしっかり。NTT、KDDIが買われた。
一方、任天堂が売りに押され、ファナックが午後に入り、一段安となった。
フトバンクGも値下がりした。三菱UFJ、三井住友などメガバンクが安く、SUMCO、信越化、楽天が売られた。
東証2部株価指数は前週末比41.90ポイント安の7005.43ポイントと反落した。
出来高9402万株。値上がり銘柄数は134、値下がり銘柄数は307となった。
個別では、黒谷が一時ストップ安と急落した。JESCOホールディングス、北陸電話工事、アイケイ、はごろもフーズ、オーミケンシなど23銘柄は年初来安値を更新。省電舎ホールディングス、パシフィックネット、JMACS、アドテック プラズマ テクノロジー、ファステップスが売られた。
一方、ダイナック、セイヒョー、ケー・エフ・シー、クワザワが年初来高値を更新。倉庫精練、グローバルダイニング、ケミプロ化成、日本社宅サービス、アクロディアが買われた。