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【大引け概況】


18日の日経平均株価は反発し、前週末比102円63銭(0.32%)高の3万2493円89銭で終えた。
 
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東京株式市場が休場の間の米国株は概ね堅調で、17日には3指数が年初来高値を更新した。これを受けて上昇して始まると、前半では買いに勢いがつき、一気に上げ幅を300円超に広げた。ただ、3万2700円台までで買いが一巡すると、値を保てずに急失速。寄り付きを下回って小幅高で前場を終えると、後場のスタート直後には下げに転じた。以降はマイナス圏に沈んだところでは買いが入って底堅さは示したものの、盛り返して上げ幅を広げてくると押し戻されるといった動きが続いた。終盤にかけてはやや強含み、後場の高値圏で取引を終えた。
 
米連邦準備理事会(FRB)が7月を最後に利上げを停止するとの観測から、ハイテク株を中心に買われた。短期筋を中心にリスク選好が強まり、東京市場でも値がさの半導体関連株などに買いが先行した。
 
朝高後は戻り待ちの売りに押され、次第に伸び悩んだ。17日発表の中国4〜6月期国内総生産(GDP)の伸びが市場予想を下回ったことを受け、香港や上海の株式相場が下落して始まると日経平均は急速に上げ幅を縮めた。
 
 
日経平均は終わってみれば3桁の上昇。ただ、つかみどころのない1日となった。300円超上昇したところから下げにまで転じており、上値の重さは強く印象づけられた。しかし、終盤の動きは良く、ローソク足では十字に近いながらも陽線を形成した。安値(32338円)でも5日線(32290円、18日時点)は割り込んでおらず、テクニカルの節目はサポートとして意識された。また、プライムでは値上がり銘柄が圧倒的に多く、指数の失速を受けても個別ではネガティブな反応が限られた。

 
 
東証株価指数(TOPIX)は反発し、13.18ポイント(0.59%)高の2252.28で終えた。JPXプライム150指数も反発し、4.49ポイント(0.44%)高の1028.17で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆1122億円と、6月12日(3兆422億円)以来およそ1カ月ぶりの低水準だった。売買高は12億430万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1300と、全体の約7割を占めた。値下がりは478、横ばいは57だった。
 
指数インパクトの大きいところでは、東エレク、ソニーG、アドバンテス、エーザイがしっかりだった半面、ファーストリテ、ソフトバンクG、OLC、トレンドが軟化した。
 
 
個別では、レーザーテック、アドバンテストがしっかり、東京エレクトロンも買いが優勢だった。ソニーグループも高い。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが買われ、三菱商事、村田製が買われた。エーザイの上昇も目立った。SHIFTが大商いで値を上げたほか、キーエンスも物色された。DDグループがストップ高となり、サーバーワークス、古野電気も一時値幅制限いっぱいに買われた。ヨシムラ・フード・ホールディングスも大幅高だった。
 
半面、ソシオネクストが安く、ソフトバンクグループも冴えない。ファーストリテイリングも軟調だった。楽天グループ、オリエンタルランド、花王なども下落した。テラスカイが急落、ベイカレント・コンサルティング、and factoryなども大幅安に売られた。IDOM、北の達人コーポレーションなども商い増勢のなか株価は大幅下落した。