東京株式市場が休場の間の米国株は概ね堅調で、17日には3指数が年初来高値を更新した。これを受けて上昇して始まると、前半では買いに勢いがつき、一気に上げ幅を300円超に広げた。ただ、3万2700円台までで買いが一巡すると、値を保てずに急失速。寄り付きを下回って小幅高で前場を終えると、後場のスタート直後には下げに転じた。以降はマイナス圏に沈んだところでは買いが入って底堅さは示したものの、盛り返して上げ幅を広げてくると押し戻されるといった動きが続いた。終盤にかけてはやや強含み、後場の高値圏で取引を終えた。
米連邦準備理事会(FRB)が7月を最後に利上げを停止するとの観測から、ハイテク株を中心に買われた。短期筋を中心にリスク選好が強まり、東京市場でも値がさの半導体関連株などに買いが先行した。
朝高後は戻り待ちの売りに押され、次第に伸び悩んだ。17日発表の中国4〜6月期国内総生産(GDP)の伸びが市場予想を下回ったことを受け、香港や上海の株式相場が下落して始まると日経平均は急速に上げ幅を縮めた。
日経平均は終わってみれば3桁の上昇。ただ、つかみどころのない1日となった。300円超上昇したところから下げにまで転じており、上値の重さは強く印象づけられた。しかし、終盤の動きは良く、ローソク足では十字に近いながらも陽線を形成した。安値(32338円)でも5日線(32290円、18日時点)は割り込んでおらず、テクニカルの節目はサポートとして意識された。また、プライムでは値上がり銘柄が圧倒的に多く、指数の失速を受けても個別ではネガティブな反応が限られた。