3月25日以来ほぼ2カ月ぶりに、終値で節目の2万1000円を下回ったが、きょうの高値で終えた。
朝方は、前日の米株式相場が大幅に下落したことで、海外ヘッジファンドなどの株価指数先物への売りが優勢だった。
食品や医薬など、業績が景気変動に左右されにくい銘柄への売りが相場の重荷となり、日経平均は下げ幅を一時190円超に広げた。
後場に入ると、下げ幅を縮小した。
日銀による指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ観測が浮上したことに加え、時間外取引で米株先物が堅調だったことを受けて、下値で個人投資家の買いが入った。
堅調だった業種を売って、軟調だった業種を買い戻す動きも目立った。
市場では「きのう29日のNYダウの下落率0.87%と比較すると、日経平均株価の下落率は0.3%程度に留まった。押し目買いに支えられているとみられ、底堅い動きが期待される。日経平均は下落したが、市場の雰囲気は暗くない」との指摘が聞かれた。
JPX日経インデックス400は続落した。終値は前日比36.45ポイント安の1万3639.19だった。
東証株価指数(TOPIX)は4.43ポイント安の1531.98だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆9218億円、売買高は11億1333万株だった。値下がり銘柄数は1094銘柄、値上がり960銘柄、変わらず86銘柄だった。