先週末の日経平均が800円を超す上昇となった後だけに、取引開始後は短期的な利益確定売りが優勢となった。日経平均への寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)が大幅に下落したことも相場全体の重荷となった。
東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=138円台後半まで円高・ドル安が進み、自動車など輸出関連株の一角が売られたほか、インバウンド関連の一角もさえなかった。日経平均は取引終了にかけて下げ幅を拡大し、きょうの安値引けとなった。
朝方は小幅に上昇する場面もあった。前週末の米株式市場で主要株価指数が上昇し、海外短期筋などの買いが先行した。値がさ株の東エレクやファストリには積極的な買いが続き、日経平均を下支えした。後場は新たな手掛かり材料に乏しく、やや見送りムードが広がる展開となった。
市場からは「前週末に大きく上げた反動とは言え、ソフバンG株安に足を引っ張られた面がある。ここからの上値は重いとみられるが、直近のチャート好転を踏まえると、下に仕掛ける動きも出にくい」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は反落し、20.86ポイント(1.05%)安の1956.90で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆8284億円。売買高は14億6035万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1326と、全体の約7割を占めた。値上がりは471、変わらずは39銘柄だった。