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【大引け概況】


14日の日経平均株価は反落し、大引けは前週末比300円10銭(1.06%)安の2万7963円47銭だった。
 
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 先週末の日経平均が800円を超す上昇となった後だけに、取引開始後は短期的な利益確定売りが優勢となった。日経平均への寄与度が高いソフトバンクグループ(SBG)が大幅に下落したことも相場全体の重荷となった。
東京外国為替市場で円相場が一時1ドル=138円台後半まで円高・ドル安が進み、自動車など輸出関連株の一角が売られたほか、インバウンド関連の一角もさえなかった。日経平均は取引終了にかけて下げ幅を拡大し、きょうの安値引けとなった。
 
朝方は小幅に上昇する場面もあった。前週末の米株式市場で主要株価指数が上昇し、海外短期筋などの買いが先行した。値がさ株の東エレクやファストリには積極的な買いが続き、日経平均を下支えした。後場は新たな手掛かり材料に乏しく、やや見送りムードが広がる展開となった。
 
市場からは「前週末に大きく上げた反動とは言え、ソフバンG株安に足を引っ張られた面がある。ここからの上値は重いとみられるが、直近のチャート好転を踏まえると、下に仕掛ける動きも出にくい」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は反落し、20.86ポイント(1.05%)安の1956.90で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆8284億円。売買高は14億6035万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1326と、全体の約7割を占めた。値上がりは471、変わらずは39銘柄だった。
 
 

業種別株価指数(33業種)では倉庫・運輸関連業、情報・通信業、パルプ・紙などの下落が目立った。上昇は化学、ガラス・土石製品のみだった。
 
個別では、大阪チタ、邦チタニウム、三菱自、第一三共、三菱重、JAL、NTT、KDDI、三井物、三菱商、任天堂、日立、三井住友、JTなどが安く、川崎船など海運株、任天堂やトヨタも安い。ビジョン・ファンドの苦戦が嫌気されたソフトバンクG、低調な決算を発表した三住トラスト、業績予想を下方修正したDOWA、コーセー、利益予想を下方修正した東芝、住友重、営業利益予想を下方修正したオリンパス、業績予想を上方修正したが市場コンセンサスを下回ったパーソルHD、サントリーBF、業績予想を上方修正したが修正が小幅と受け取られたラウンドワンが売られた。
 
一方、日電産や資生堂が買われた。レーザーテックが売買を集め、小幅上昇で終えた。
エムスリー、ディスコ、東エレク、SMC、HOYA、信越化などが高く、西武HDなど電鉄株、旭化成など化学株、ツガミなど機械株などが上げた。好決算を発表したダブル・スコープ、イーレックス、UTグループ、業績予想を上方修正したアシックス、三井松島HD、好業績予想を発表したホシデン、今期減益予想だが市場コンセンサスを上回ったラクスなどが物色された。