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【大引け概況】
23日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、前営業日比334円95銭高の1万6887円78銭で終えた。
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日経平均は途中マイナス圏に沈む場面もあったが、その後買い直され300円あまり上昇して引けた。海外ヘッジファンドなどの買い戻しが日経平均を押し上げる格好となった。
 
日銀が前営業日の19日に株価指数連動型上場投資信託(ETF)の買い入れ額を2000億円規模に増額したのを受け、今後も高水準のETF買いが継続するとの期待から買いが優勢になった。公的年金の買い観測も浮上して上げ幅は一時500円に迫り、1万7000円台に乗せる場面もあった。
 
ソフトバンクグループが午後に大規模な資産売却を原資とした自社株買いや負債削減策を発表し、株価はストップ高まで上昇して日経平均を1銘柄で100円超押し上げた。買いが一巡後は、今晩の米株式相場の動向を見極めたいとして、上値は抑えられた。
 
東京五輪の延期観測が強まったのも相場の重荷となった。米国の経済対策について民主党が独自案を検討しているとの報道を受けて、経済対策法案の成立時期をめぐる不透明感が増し、ダウ先物の下げ幅が大きくなったことも買いを鈍らせた。
 
JPX日経インデックス400は4日続伸した。終値は前営業日比56.43ポイント高の1万1548.12だった。東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、8.79ポイント高の1292.01で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で4兆152億円。売買高は26億9739万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1613銘柄と全体の約74%を占めた。値下がりは527、変わらずは26銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、非鉄金属、保険業、倉庫・運輸関連業などの上昇が目立ち、下落は空運業、精密機器、小売業など。
 
個別では、ソフトバンクグループがストップ高で買い物を残し、ファーストリテイリングも上昇した。任天堂、SOMPO、武田薬品工業、エーザイ、第一三共が買われた。東京エレクトロン、ファナック、住友鉱、三菱重、コマツも高い。ケネディクスが値上がり率トップに買われ、三井E&Sホールディングスはストップ高となった。インフォコム、大陽日酸が急伸、テーオーシー、横河電機などは値幅制限いっぱいに買われた。
 
半面、トヨタ自動車が安く、ソニーも冴えない。NTTドコモが軟調、ソフトバンク、トヨタ、マツダ、日産自やセブン&アイ、ANAHD、中部電も安い。花王が大幅安、ダイキン工業も値を下げた。栗田工業がストップ安、アルフレッサ ホールディングス、サインポストなども一時値幅制限下限まで売り込まれた。ヤマダ電機も大幅下落となった。
 
 
東証2部株価指数は前営業日比111.66ポイント高の4928.90ポイントと3日ぶり反発した。値上がり銘柄数は235、値下がり銘柄数は209となった。
 
個別では、石井表記がストップ高。北日本紡績は昨年来高値を更新。ミズホメディー、SIG、日本鋳造、理研コランダム、ギグワークスが買われた。
 
一方、ギグワークス、アイケイ、アップルインターナショナル、ユタカフーズ、クリヤマホールディングスなど56銘柄が昨年来安値を更新。コーア商事ホールディングス、セキド、日本アビオニクス、ウイルテック、岡野バルブ製造が売られた。