年初来高値を更新し、1996年7月1日(終値2万2455円49銭)以来21年4日月ぶりの高値水準となる。月初高は17カ月連続。
10月31日の米株高や円安・ドル高も日本株上昇の追い風となった。
主要企業の決算発表を材料に活発な取引が展開された。指数寄与度の高い主力株に買いが集中し、全体を押し上げた。
機関投資家の運用資産の入れ替えに伴う買いも入った。日経平均が月の最初の営業日に上昇するのは昨年7月から17カ月連続となった。急ピッチの上昇を背景に、市場では「売り方が損失覚悟の買い戻しを入れている」との声もあった。
衆院が1日午後の本会議で自民党の安倍晋三総裁を首相に選出したと伝わると、日経平均は2万2455円とこの日の高値を付けた。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発し、210.67ポイント高の1万5840.80。東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発し、20.75ポイント高の1786.71で終えた。ともに10月27日に付けた直近高値を上回り、年初来高値となった。
東証1部の売買代金は概算で3兆7557億円。売買高は20億5682万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1248と、全体の61%を占めた。値下がりは704、変わらずは80銘柄だった。
個別では、今期の営業利益が20年ぶりに過去最高を更新する見通しと発表したソニーが大幅に上昇。今期の利益予想を引き上げた東エレクも大幅高となった。日東電や京セラ、JALが上昇した。オリックスやコマツも買われた。パナソニック、神戸鋼は大幅高。SUMCO、ファナック、国際帝石、JXTGは高い。
一方、今期の純利益予想を下方修正した村田製が大幅安となった。任天堂や三菱電、リクルートも売られた。IHI、ガイシは大幅安。リクルートHDが売られた。
東証2部株価指数は前日比25.98ポイント高の6978.83ポイントと反発。値上がり銘柄数は251、値下がり銘柄数は202となった。
個別では、日本和装ホールディングス、セメダインがストップ高。弘電社、サンテック、エイジア、アヲハタなど34銘柄は年初来高値を更新。トレックス・セミコンダクター、日本パワーファスニング、日本精鉱、SECカーボン、川岸工業が買われた。
一方、アルデプロが年初来安値を更新。ファステップ、図研エルミック、日鍛バルブ、大興電子通信、サンコーテクノが売られた。