前日の米国株市場では、追加経済対策の成立やワクチン普及に対する不透明感からNYダウが高値波乱含みの動きをみせた。日経平均は前日に30年半ぶりの高値をつけたものの、きょうはその反動もあって上値が重くなった。
取引時間中はアジア株安や軟調な米株価指数先物を横目に下値を探る展開。後場に入ると日銀のETF買いが見送られたとの観測から景気敏感株などを中心に下げ足が強まった。水産、食料品、医薬品などのディフェンシブストックや半導体関連の一角に買いが入ったが全体指数への影響は軽微だった。
新型コロナウイルスのワクチン普及を巡る先行き不透明感から景気敏感株の売りが目立った。26日の香港や台湾などアジアの株式相場が下落したのも重荷となり、日経平均は午後に下げ幅を広げた。
2020年4〜12月期の決算発表が本格化するのを前に様子見姿勢が強まるなか、好業績が期待される半導体関連や電子部品以外の銘柄の持ち高を落とす動きがみられた。午前に株安が進んだものの、東証株価指数(TOPIX)の前引け時点の下落率は前日比0.5%未満で、日銀の上場投資信託(ETF)買い入れが見込めないとの思惑から短期筋による売りも出た。
JPX日経インデックス400は反落し、終値は前日比131.90ポイント(0.78%)安の1万6788.76だった。TOPIXは反落し、14.00ポイント(0.75%)安の1848.00で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3130億円。売買高は10億7061万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1276、値上がりは830、変わらずは84だった。