堅調な米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は82円23銭高からスタートした。日経平均は節目の2万8000円を上回る場面もあった。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイの子会社を通じた買い増しが明らかになった商社株の上昇も相場を支えた。
ただ、国内に目立った買い材料がなく、前場の中頃に日経平均は下げに転じた。今週23日は東京株式市場が休場、24日は米株式市場が休場、翌25日は米株式市場が短縮取引となることもあり、午後は様子見ムードが広がる中、日経平均は先週末終値近辺で小動きとなり、取引終了にかけてやや強含んだ。
中国の新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から香港株が大きく値下がりし、日本株の重荷となった。
市場からは「海外投資家は感謝祭(24日)が近づき、静観スタンスだ。材料がなく、注文はあまりきていない。ただ、例年12月の第1週、第2週まではアクティブに動いており、きっかけさえあれば、出動してくる可能性がある」との声が聞かれた。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。TOPIXは5.54ポイント(0.28%)高の1972.57で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4510億円、売買高は9億6530万株だった。売買代金、売買高ともに10月19日以来およそ1カ月ぶりの低水準。東証プライムの値上がりは1226銘柄、値下がりは534銘柄、変わらずは76銘柄だった。