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【大引け概況】


21日の日経平均株価は3営業日ぶりに小反発し、前週末に比べ45円02銭(0.16%)高の2万7944円79銭で終えた。
 
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堅調な米株式相場を受けた今日の東京株式市場は買いが先行し、日経平均は82円23銭高からスタートした。日経平均は節目の2万8000円を上回る場面もあった。著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイの子会社を通じた買い増しが明らかになった商社株の上昇も相場を支えた。

ただ、国内に目立った買い材料がなく、前場の中頃に日経平均は下げに転じた。今週23日は東京株式市場が休場、24日は米株式市場が休場、翌25日は米株式市場が短縮取引となることもあり、午後は様子見ムードが広がる中、日経平均は先週末終値近辺で小動きとなり、取引終了にかけてやや強含んだ。
 
中国の新型コロナウイルスの感染拡大への懸念から香港株が大きく値下がりし、日本株の重荷となった。
 
市場からは「海外投資家は感謝祭(24日)が近づき、静観スタンスだ。材料がなく、注文はあまりきていない。ただ、例年12月の第1週、第2週まではアクティブに動いており、きっかけさえあれば、出動してくる可能性がある」との声が聞かれた。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸した。TOPIXは5.54ポイント(0.28%)高の1972.57で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆4510億円、売買高は9億6530万株だった。売買代金、売買高ともに10月19日以来およそ1カ月ぶりの低水準。東証プライムの値上がりは1226銘柄、値下がりは534銘柄、変わらずは76銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(全33業種)では海運業、卸売業、鉄鋼の上昇が目立った。下落は鉱業、その他製品、パルプ・紙など。
 
個別では、SUMCO、日立、信越化、レーザーテック、三菱UFJが高く、りそなHDが高い。帝人、サッポロHDが上げた。業績と配当予想を上方修正したミタチ産業、記念配当実施を発表したクロスキャット、10月の月次動向が好感されたミスミG、キャッシュレス・非対面決済サービスに係るビジネスモデル特許を取得したと発表したエスクローAJ、自社株取得枠の拡大と取得期間延長を発表したエフティG、業績予想を下方修正したが自社株買い発表が好感された東京海上、ウォーレン・バフェット氏が率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイが子会社を通じて株式を買い増した伊藤忠、丸紅、三菱商、三井物、住友商が買われた。
 
一方、今期純利益見通しを下方修正したSOMPOが大きく下げた。楽天グループ、川崎重、第一三共、任天堂、日本電産、KDDIが安く、東海カ、川重も下落した。MS&AD、Fブラザーズ、東京五輪・パラリンピックに関する入札で談合による受注調整が行われた疑いが報じられた電通グループが売られた。