米長期金利の上昇につれて、1ドル=111円ちょうど近辺まで円安・ドル高が進み、自動車株や海運株などに採算改善を期待した買いが入った。
米原油先物相場の時間外取引での上昇を背景に、鉱業株や石油株も高かった。
ただ、上値では利益確定目的の売りも出て日経平均は2万3000円の節目に届かなかった。後場の上下の値幅は40円ほどにとどまり、こう着感の強い展開だった。
業種別では、26業種が上昇、7業種が下落した。
石油・石炭製品が3%を超える上昇となったほか、鉱業や保険業が上昇率上位だった。
一方、その他製品、金属製品、食料品が下落率上位だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆2800億円。売買高は13億310万株だった。週末要因もあり売買手控えのムードも強かった。
東証1部の値上がり銘柄数は1161、値下がりは824、変わらずは98だった。
JPX日経インデックス400は続伸し、終値は前日比69.39ポイント高の1万6027.23だった。
東証株価指数(TOPIX)も続伸し、6.88ポイント高の1815.25で終えた。
個別では、資生堂、ファナックが堅調、ソニー、トヨタ、ファーストリテイリングも高く、SMC、スズキが買われた。
18年3月期決算を発表したSOMPO、東京海上が上げ、JXTGや国際石開帝石、商船三井が買われた。
一方、前日買われた三菱UFJが反落した。ソフトバンクが小安く、エムアップ、日製鋼所などが売られた。
任天堂、武田薬品が安く、東京エレクトロンがさえない。鹿島やディスコは下落した。
東証2部株価指数は前日比31.35ポイント高の7294.56ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は264、値下がり銘柄数は178となった。
個別では、セイヒョー、ビューティ花壇、フライトホールディングスなど15銘柄が年初来高値を更新した。
Jトラスト、ピクセラ、日本モーゲージサービスが買われた。
一方、ジェコー、ラオックス、日住サービスなど5銘柄が年初来安値を更新した。
ヒラノテクシード、日本精機、ぷらっとホーム、ショーエイコーポレーションが売られた。