最近の相場上昇を受けて投資心理が強気に傾くなか、大引けにかけて買いが優勢になった。東証株価指数(TOPIX)も7日続伸し、連日で1990年7月以来33年ぶりの高値をつけた。
朝方は模様眺めムードのなか、方向感がつかめず売り買い交錯で始まった。寄り後は目先利益を確定する動きが優勢で、日経平均株価は下値を探る動きとなったが、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に。前日の米国株市場はレーバーデーの祝日で休場だったことから買い手掛かりに事欠いたが、徐々に強気が優勢の地合いとなり、後場は上昇に転じた。日経平均は7連騰となり終値で8月1日以来となる3万3000円台を回復した。
アジア株は中国や香港株が安くなるなど高安まちまちの展開となり、米株価指数先物も軟調だったが、外国為替市場で円安が進行したことを背景に市場のセンチメントが改善した。
1ドル=146円台後半に下落し、輸出採算の改善期待から機械株などが買われた。
節目の3万3000円を上回る場面では短期的な過熱感から利益確定売りが出て、指数は下げる場面も目立った。前日の米株式市場が休場で目立った手掛かりは乏しく、一部の海外投資家による短期目線の先物買いが相場上昇を主導したとの見方が多い。
三菱UFJといった主力銘柄の値上がりが目立つ。このため、東京株式市場の上昇基調は崩れていないと見る投資家が多い。ただ、米国では、5日に7月の製造業受注、6日に8月のISM非製造業景況指数の発表が控える。米国のインフレが再び加速してしまうのかどうか確認したいと考える向きもいるだけに、次第に強弱感が対立してくる可能性はありそうだ。