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【大引け概況】


5日の日経平均株価は7日続伸し、前日比97円58銭(0.30%)高の3万3036円76銭ときょうの高値で引けた。終値で3万3000円を上回るのは8月1日以来、およそ1カ月ぶり。
 
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最近の相場上昇を受けて投資心理が強気に傾くなか、大引けにかけて買いが優勢になった。東証株価指数(TOPIX)も7日続伸し、連日で1990年7月以来33年ぶりの高値をつけた。
 
朝方は模様眺めムードのなか、方向感がつかめず売り買い交錯で始まった。寄り後は目先利益を確定する動きが優勢で、日経平均株価は下値を探る動きとなったが、売り一巡後は押し目買いで下げ渋る展開に。前日の米国株市場はレーバーデーの祝日で休場だったことから買い手掛かりに事欠いたが、徐々に強気が優勢の地合いとなり、後場は上昇に転じた。日経平均は7連騰となり終値で8月1日以来となる3万3000円台を回復した。
 
アジア株は中国や香港株が安くなるなど高安まちまちの展開となり、米株価指数先物も軟調だったが、外国為替市場で円安が進行したことを背景に市場のセンチメントが改善した。
1ドル=146円台後半に下落し、輸出採算の改善期待から機械株などが買われた。
 
節目の3万3000円を上回る場面では短期的な過熱感から利益確定売りが出て、指数は下げる場面も目立った。前日の米株式市場が休場で目立った手掛かりは乏しく、一部の海外投資家による短期目線の先物買いが相場上昇を主導したとの見方が多い。

三菱UFJといった主力銘柄の値上がりが目立つ。このため、東京株式市場の上昇基調は崩れていないと見る投資家が多い。ただ、米国では、5日に7月の製造業受注、6日に8月のISM非製造業景況指数の発表が控える。米国のインフレが再び加速してしまうのかどうか確認したいと考える向きもいるだけに、次第に強弱感が対立してくる可能性はありそうだ。

 
 

 

東証株価指数(TOPIX)の終値は前日比4.12ポイント(0.17%)高の2377.85だった。JPXプライム150指数も7日続伸し、終値は2.33ポイント(0.22%)高の1052.62だった。

東証プライムの売買代金は概算で3兆4891億円。売買高は13億4779万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1076と、全体の6割弱だった。値下がりは671銘柄、変わらずは87銘柄だった。
 
 
業種別株価指数(33業種)では精密機器、不動産業、海運業の上昇が目立った。下落は鉄鋼、金属製品、医薬品など。
 
個別では、川崎汽船が大商いで上昇、東京エレクトロンや信越化もしっかり。ニトリホールディングスが高く、キーエンスも堅調。HOYAが値を上げ、FOOD & LIFE COMPANIESも上昇した。沖電気工業がストップ高人気となり、星光PMCも値幅制限いっぱいに買われた。アーレスティも商いを膨らませ急騰。三井E&Sや太陽誘電、住友不が上昇した。
 
半面、3000億円を超える断トツの売買代金をこなしたレーザーテックは後半売り物に押されマイナス圏に。JFEホールディングス、ソシオネクストの下げが目立つほか、サワイグループホールディングスも大幅安。アドバンテストや第一三共が軟調、リクルートホールディングスも売りが優勢だった。イーレックス、JVCケンウッドなども下落した。