前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合指数など主要株指数が揃って大きく反発したことを受け、前日に続きリスクを取る動きが継続した。新型コロナウイルスに感染し病院に搬送されたトランプ米大統領が現地時間5日夕刻に退院したことで市場心理が改善している。日経平均は前日の段階で米株価指数先物を横にらみに上昇し、米株高を先取りしていた部分もあり上げ幅は限られた。
朝方に高寄りした後は上げ幅を急速に縮小する場面もあったが、その後は再び買いが優勢となりじりじりと水準を切り上げた。
日経平均は2万3400円台で上値の重さが目立った。トランプ氏の容体を不安視する声や、今後の選挙活動が制限されるとの見方も多く、日本株を積極的に買い進める動きにはつながらなかった。米政治情勢を巡る不透明感は晴れず、利益確定売りも出やすかった。
JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比83.26ポイント高の1万4806.01だった。東証株価指数(TOPIX)は続伸し、8.50ポイント高の1645.75で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9941億円と、東証が終日売買停止となった1日を除くと約1カ月ぶりの少なさだった。売買高は9億8971万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1152と、全体の約5割を占めた。値下がりは923、変わらずは103銘柄だった。