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【大引け概況】


7日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発し、終値は連休前の前営業日に比べ599円03銭(1.57%)高の3万8835円10銭だった。
 
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きょうは朝方から主力株を中心に広範囲に物色の矛先が向いた。日経平均は朝方に買い戻しを絡めて大きく上昇した後は途中伸び悩む場面もあったが、後場に入ると再び買いの勢いが増し、この日の高値圏で引けた。日本市場が休場だった前週末3日に開示された4月の米雇用統計が事前コンセンサスを下回る内容だったことで、FRBによる利下げ期待が再燃、先物主導の空売り買い戻しや押し目買いで、日経平均は3万8000円台後半に一気に駆け上がった。米株市場を引き継いで半導体関連株への買いが活発化し、指数押し上げ効果を発揮した。
ハイテク株への買いが活発化し、主要な半導体関連銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は6日までの2営業日で5%上昇した。
 
東エレクが5%強上昇し、1銘柄で日経平均を170円あまり押し上げた。アドテスト、ディスコ、レーザーテク、スクリンと半導体関連が日経平均のプラス寄与度の上位に並んだ。米長期金利の低下を背景に、ハイテクなどグロース(成長)株の割高感が薄れたとの見方が東京市場にも広がった。銀行や商社などバリュー(割安)株では下げる銘柄も目立ち、相対的にグロース株が優位だった。
 
4月後半以降に開催された日銀の金融政策決定会合や米連邦公開市場委員会(FOMC)などの重要イベントを通過し、株式市場では大きな波乱が起きなかったことも海外勢を中心とした買いを誘ったとみられる。日経平均の上げ幅は朝方に一時、600円を超えたが、節目の3万9000円に接近する場面では利益確定売りに押され、上値が重くなる展開だった。
 
 


東証株価指数(TOPIX)は3営業日ぶりに反発した。終値は17.69ポイント(0.65%)高の2746.22だった。JPXプライム150指数は続伸し、9.91ポイント(0.83%)高の1199.53で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で4兆6830億円、売買高は16億5038万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1116、値下がりは487、横ばいは48だった。
 
業種別株価指数(33業種)は証券・商品先物取引業、機械、サービス業、電気機器などが上昇。下落は医薬品、ゴム製品など。
 
個別では、売買代金できょうも断トツのレーザーテックが大きく買われたほか、ディスコが急伸をみせ、東京エレクトロンなども上げ足が鮮明。キーエンス、ファーストリテイリング、ソフトバンクグループ(SBG)、TDK、SMC、リクルートホールディングスなども高い。日立製作所も上昇した。さくらインターネットが商いを伴い急騰、TOWAも物色人気。セレス、ラクスが急動意、ユナイテッドアローズも大幅高だった。
 
半面、三菱商事が売り優勢だったほか、ソニーグループも軟調。信越化学工業、ニデックなども冴えない。TOAが大幅安、力の源ホールディングスも大きく値を下げた。FOOD & LIFE COMPANIES、山崎製パンが売られ、第一三共、中外薬、三菱商が下落した。