節目の3万3000円台を回復し、1990年7月以来およそ33年ぶりの高値を更新した。
きょうの東京株式市場はリスクオンの地合いが継続した。前日の米株式市場では主要な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇した。
東京株式市場では半導体関連銘柄など値がさの主力株を中心に買いが入った。東エレクやアドテストなどが買われた。ソフトバンクグループ(SBG)とトヨタはいずれも5%超上昇して年初来高値を更新した。
市場のセンチメントが強気に傾き、空売り筋の買い戻しを誘発して上げ足を一気に強めた。半導体関連や人工知能(AI)関連株への物色人気が盛り上がり、全体相場を押し上げた。
岸田文雄首相は13日夕、少子化対策について記者会見に臨む。株式市場では衆院解散・総選挙への思惑も強まり、買いが集まった。日経平均の上げ幅は後場に700円に迫る場面があったが、3万3000円を超えたことで上値では利益確定目的の売りも出やすかった。大引けにかけては高値圏で小動きとなった。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は前日比26.02ポイント(1.16%)高の2264.79だった。約33年ぶりの高値を連日で更新した。
東証プライムの時価総額は802兆円(QUICK算出)と、22年4月の市場再編後、初めて800兆円を上回った。東証プライムの売買代金は概算で4兆1489億円。売買高は14億1346万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1066と、全体の6割弱だった。値下がりは695銘柄、横ばいは73銘柄だった。