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【大引け概況】


13日の日経平均株価は3日続伸し、前日比584円65銭(1.80%)高の3万3018円65銭で終えた。
 
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節目の3万3000円台を回復し、1990年7月以来およそ33年ぶりの高値を更新した。
きょうの東京株式市場はリスクオンの地合いが継続した。前日の米株式市場では主要な半導体銘柄で構成する米フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が大幅に上昇した。
東京株式市場では半導体関連銘柄など値がさの主力株を中心に買いが入った。東エレクやアドテストなどが買われた。ソフトバンクグループ(SBG)とトヨタはいずれも5%超上昇して年初来高値を更新した。
市場のセンチメントが強気に傾き、空売り筋の買い戻しを誘発して上げ足を一気に強めた。半導体関連や人工知能(AI)関連株への物色人気が盛り上がり、全体相場を押し上げた。
 
岸田文雄首相は13日夕、少子化対策について記者会見に臨む。株式市場では衆院解散・総選挙への思惑も強まり、買いが集まった。日経平均の上げ幅は後場に700円に迫る場面があったが、3万3000円を超えたことで上値では利益確定目的の売りも出やすかった。大引けにかけては高値圏で小動きとなった。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、終値は前日比26.02ポイント(1.16%)高の2264.79だった。約33年ぶりの高値を連日で更新した。
 
東証プライムの時価総額は802兆円(QUICK算出)と、22年4月の市場再編後、初めて800兆円を上回った。東証プライムの売買代金は概算で4兆1489億円。売買高は14億1346万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1066と、全体の6割弱だった。値下がりは695銘柄、横ばいは73銘柄だった。
 
 


業種別株価指数(33業種)は輸送用機器、卸売業、電気機器、機械などが上昇した。下落はパルプ・紙、電気・ガス業など。
 
個別では、レーザーテック、ルネサスなどの半導体関連が軒並み高で、東エレク、アドバンテスト、ディスコ、ソシオネクストは目標株価引き上げもあり急伸。イビデン、新光電工、三井ハイテック、ロームなどハイテクも全般高い。ファーストリテ、信越化学、ダイキンの値がさ株、丸紅、三菱商事の商社、クボタ、コマツの建機、マツダ、日産自、デンソーの輸送用機器なども大幅高。日立造、スクリン、GSユアサが上昇した。トヨタ自は全固体電池を搭載した電気自動車(EV)の投入計画が好感された。
ソフトバンクGは米Open AI社の経営者との面会報道を手掛かりに急伸。決算や上方修正など業績関連ではアクシージア、萩原工業、トーホーが急騰。高水準の自社株買いと配当方針の変更を発表したセイノーHDはストップ高比例配分となった。東証プライム市場の値上がり率上位にはソシオネクスト、マクニカHDなどがランクインした。
 
一方、郵船、商船三井、川崎汽船の海運は続落。エーザイ、住友ファーマ、大ガスが下落した。外資証券による原油価格見通しの引き下げを受けて石油資源開発、コスモエネHDが軟調。月次動向を受けてMonotaROは大きく下落。ほか、決算絡みでアセンテック、グッドコムアセット、鎌倉新書、ラクーンHDなどが大幅安となった。