前日に続きリスクオフの巻き戻しで日経平均は上昇、朝方は約380円高まで買われ2万6500円台まで上昇する場面もあったが、その後は伸び悩んだ。前日の米国株市場が休場であったことから、手掛かり材料に乏しかったものの、外国為替市場で円安が進行し、輸出株中心に追い風材料となった。
日本時間5日の米株価指数先物の上昇を受け、主力株の一角に買いが入った。円相場が1ドル=136円台まで下げたのも追い風となり、上げ幅が370円を超える場面があった。日経平均への影響度が大きいファストリが4%高となり、1銘柄で日経平均を約103円押し上げた。
ただ、上値では買いポジションを軽くする動きが観測され、全体指数の上値を押さえた。5日移動平均(4日時点で2万6467円)が意識され、上値が重くなった。
後場はいったん上げ幅を縮小したあと買い直され、日経平均は結局2万6400円台で引けた。時価総額上位の主力株は買われたが、それ以外の中小型株は売り買いが交錯し、値上がり銘柄数は全体の55%に過ぎなかった。
今週8日にはインデックス型の上場投資信託(ETF)の決算日が集中するため、分配金捻出に絡んだ売りが出るとの警戒も重荷だった。
日経平均は4月以降、2万6000円を大きく下回る展開にはなっていない。前週末も2万6000円を割り込んだものの、その後に反発している。「目先の下値が確認され、買い安心感につながっている」との指摘も聞かれた。
JPX日経インデックス400、東証株価指数(TOPIX)がともに上昇した。TOPIXは前日比9.41ポイント(0.50%)高の1879.12で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆4120億円、売買高は10億3818万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1007、値下がり銘柄数は749、変わらず銘柄数は82だった。