主力株を中心に幅広く買いが先行した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要株指数が揃って上昇、ナスダック総合指数とS&P500指数は過去最高値を更新した。8月のISM製造業景況感指数が1年9カ月ぶりの高水準となり、新型コロナウイルスの感染拡大のなかも、米景気が順調に回復していることが確認されハイテク株中心に上昇、この流れが東京株式市場にも波及した。
米アップルが今秋発売する新製品について堅調な需要見通しを示し、関連銘柄を物色する動きも広がった。
安倍晋三首相の後継を選ぶ自民党総裁選については、菅義偉官房長官が夕方に記者会見を開いて正式に出馬表明する予定だ。すでに支持する派閥が多く優勢と伝わっており、市場では安倍政権の経済政策や金融政策が引き継がれる可能性が高まり、相場の支援材料との見方があった。
一方で、日経平均は新型コロナウイルスの感染拡大で株価が急落する前の水準に近づいており、高値警戒感から利益確定売りも出やすかった。日経平均株価の高値から安値を引いた日中値幅は116円58銭と、8月14日(115円94銭)以来約3週間ぶりの小ささだった。
JPX日経インデックス400は反発。終値は前日比68.57ポイント高の1万4666.15だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、7.59ポイント高の1623.40で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆8785億円。売買高は9億7648万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1228と、全体の6割弱を占めた。値下がりは846銘柄、変わらずは97銘柄だった。