前日にNYダウ工業株30種平均など主要な米株価指数がそろって過去最高値を更新。投資家心理が改善し、株価指数先物を中心に買いが先行した。
取引開始後すぐに前日終値からの上昇幅が100円を超えた。ただ、買いが一巡すると様子見気分が強まり、伸び悩んだ。
4日は独立記念日のため米国市場が休場となるため、「海外勢の動きが少ない」との声が多かった。売買代金は低迷し、主力株には値動きの乏しいものが目立った。
海外の市場参加者が少なくなるなか、中国・上海株式相場が下落するなどアジア各国・地域の株価指数は高安まちまちの展開となり、上値を追う材料が乏しかった。外国為替市場での円高・ドル安進行への警戒もくすぶるなか、輸出関連株の一部には利益確定を目的とした売りも出た。
市場では、米国や欧州の長期金利が低下し、円高圧力がかかりやすくなると警戒する声が多くなっている。市場関係者は「円高傾向が解消しない間は、日本株の出遅れ感は解消しない」と指摘していた。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前日比85.37ポイント高の1万4135.63だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、10.24ポイント高の1589.78で終えた。
商いは低調で、東証1部の売買代金は概算で1兆4548億円だった。3日続けて目安の2兆円を下回り、6月24日以来の低水準となった。
売買高は8億2201万株。東証1部の値上がり銘柄数は1599、値下がりは467、変わらずは83だった。