前日の米株式市場は、NYダウが526ドル高と大幅続伸。ナイキの決算などが好感され米国株が上昇した流れを受け、東京株式市場も買いが優勢となった。前日まで日経平均株価は5日続落し、この間に1700円強下落していた。このため、値頃感から自律反発狙いの買いが流入した。日経平均株価は朝方に一時200円近く上昇したが、2万6500円を超えた水準では売りに押される動きもあった。クリスマス休暇で海外投資家の動きが鈍いことに加え、日銀の金融政策の先行きを見極めたいと、積極的な買いは入りにくかった。
ハイテク株や自動車株などに買いが入ったほか、不動産、海運、銀行などが堅調だった。
朝方は堅調だった半導体関連株が下げに転じるなど、戻り売り圧力の強さも意識された。前日までの下げの大きさに対し、日経平均の戻りは小幅にとどまった。
日経平均はひとまずは反発する形にはなったが、前日までの下落幅に対する戻りとしては物足りなさを感じる。本格的なクリスマス休暇に入っており、海外投資家が不在で商いは盛り上がらない状況がそうさせているほか、市場関係者が想定していなかった日銀の政策修正が起きたことで、今後の金融政策の行方が警戒されている面もある。そのため、目先は相場の落ち着きどころを探る展開となりそうだ。
東証株価指数(TOPIX)も6営業日ぶりに反発した。TOPIXは前日比14.85ポイント(0.78%)高の1908.17で終えた。
東証プライムの売買代金は概算で2兆5626億円、売買高は11億5083万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1431、値下がり銘柄数は337、変わらず銘柄数は70だった。