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【大引け概況】
18日の日経平均株価は3営業日ぶりに小幅反落した。大引けは前週末比43円17銭安の2万9025円46銭だった。
 
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きょうの東京株式市場は方向感の定まらない動きとなった。朝方に日経平均はやや高く始まったもののその直後にマイナス圏に沈み、その後は再びプラス圏に切り返すも売り直され、後場はほぼ前日終値を小幅に下回る水準でもみ合う展開となった。
内需やディフェンシブ株を中心に売りが目立ち、下げ幅は一時100円を超えた。ただ、2万9000円を下回る水準では押し目買いも入り、下値は堅かった。
 
前週末の欧米株市場が総じて高く、米国株市場ではNYダウが400ドル近い上昇をみせたが、東京市場では日経平均が前週後半に大きく水準を切り上げていたこともあって、積極的に上値を買い進む動きには発展しなかった。来週から本格化する国内企業の4〜9月期決算を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。
 
日経平均は前週末15日までの2営業日で900円超上昇し、終値で心理的な節目の2万9000円を約2週間ぶりに回復していた。次の節目である3万円に向けては、今月下旬から発表が本格化する国内企業の4〜9月期決算を見極める必要があるとの見方が多く、目先の達成感が意識されやすかった。
 
日本時間午前に発表された中国の7〜9月期国内総生産(GDP)は4〜6月期に比べ減速し、市場予想も下回った。中国・上海や香港の株式相場が下落し、東京株式市場でも投資家心理の重荷になった。
 
一方、円安・ドル高や資源高の基調が続く中、採算改善が期待される自動車株や資源株には買いが入り、相場全体を下支えした。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、前週末比4.70ポイント安の2019.23で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5295億円。売買高は10億8498万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は985、値上がりは1124、変わらずは75だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では医薬品、水産・農林業、食料品の下落が目立った。上昇は鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属など。
 
個別では、売買代金トップのレーザーテックが値を下げたほか、ベイカレント・コンサルティングが急落、ストップ安に売られた。エムスリーが下落、キーエンス、ソニーグループ、任天堂なども冴えない。リクルートホールディングス、第一三共、大日本住友、明治HD、味の素、高島屋、イオンも安い。マネーフォワードが値下がり率トップに売られ、RPAホールディングス、マツキヨココカラ&カンパニーも大幅安となった。
 
半面、トヨタ自動車やホンダが堅調、東京エレクトロンも買いが優勢。デンソーが値を上げ、ファーストリテイリングも高い。INPEXが大きく買われたほか、三菱商事など商社株もしっかり。三井松島ホールディングスが急騰し値上がり率トップに買われた。日本製鉄、JFE東邦鉛、三井金も高い。ミタチ産業、キャンドゥ、ベクトル、大紀アルミニウム工業所なども値を飛ばした。
 
 
東証2部株価指数は前週末比40.89ポイント高の7724.55ポイントと続伸した。
出来高2億1368万株。値上がり銘柄数は222、値下がり銘柄数は171となった。
 
個別では鉄人化計画がストップ高。ユーピーアールは一時ストップ高と値を飛ばした。マーチャント・バンカーズ、日本製麻、クリヤマホールディングス、伊勢化学工業、日本伸銅など11銘柄は年初来高値を更新。インスペック、エリアリンク、アドテック プラズマ テクノロジー、千代田化工建設、キョウデンが買われた。
 
 一方、パシフィックネットがストップ安。SDSホールディングス、サイバーステップ、ぷらっとホーム、ショクブンなど5銘柄は年初来安値を更新。コメ兵ホールディングス、ニッチツ、JMACS、ジー・スリーホールディングス、倉庫精練が売られた。