東証株価指数(TOPIX)は6日続伸し、25.77ポイント高の2041.22と、1990年8月16日以来およそ31年ぶりの高値を付けた。
前週に一気にリスクオン相場に傾いた東京株式市場だったが、週が明けてもその流れは変わらなかった。前週末の米国株市場は主要株指数が高安まちまちの展開だったが、最近の日本株は米国株との連動性がみられない状況にある。日経平均は一時570円以上の上昇で2万9700円トビ台まで買われ、大引けはやや伸び悩んだものの4月19日以来約4カ月半ぶりの高値。にわかに3万円大台も意識される局面となった。ファストリや東エレク、ダイキンなど値がさ株の上昇が相場を押し上げた。
菅首相が次期総裁選への不出馬を表明したことを受け、自民党新総裁が打ち出す政策への期待感が相場を押し上げている。東京都の新型コロナウイルスの感染拡大がやや下火となっていることもポジティブ視された。
10日には株価指数先物・オプション9月物の特別清算指数(SQ)の算出を迎える。SQの算出に絡み株価指数先物を買う動きが強まったのも、株高に弾みを付けたとの指摘があった。新型コロナウイルスの新規感染者数の拡大にいったん歯止めがかかっていることも投資家心理を支えた。
JPX日経インデックス400は6日続伸した。東証1部の売買代金は概算で3兆419億円と連日で3兆円を上回った。売買高は11億7683万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1554と約7割を占めた。値下がりは532、変わらずは102だった。