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前日の米株式相場の上昇と円相場の下落を受けて投資家心理が改善し、朝方は上げ幅を200円近くまで広げる場面があった。

円相場が1ドル=108円台後半まで下げ渋り、後場寄り直後に日経平均は上げ幅を7円まで縮小する場面があった。
大引けにかけては1万8400円台前半でもみ合った。北朝鮮情勢など地政学リスクがくすぶっているほか、18-19日開催の日米経済対話を見極めたとの空気もあり、様子見気分に傾いた。その中では、銀行など金融セクターの上げが目立った。

市場からは「とりあえず自律反発に向かったが、戻りは鈍い。(地政学リスク、為替動向など)外部要因次第であり、新規で上を買ったり、下を売ったりするのは難しい。結局は、業績修正など材料が出たものを個別物色するしかないようだ」との声が聞かれた。

JPX日経インデックス400は続伸した。終値は前日比45.33ポイント高の1万3187.25だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、5.84ポイント高の1471.53で終えた。

東証1部の売買代金は概算で1兆7744億円。売買高は15億7522万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1494と、全体の74%を占めた。値下がりは415、変わらずは106銘柄だった。

個別では、任天堂、ソフトバンクが売買を伴って上昇した。マツダやオリックス、関西電の上げも目立つ。大和や三菱ケミHDが高く、デンソーやみずほFGが買われた。
ゲーム関連株人気に乗ったenishがストップ高。沢藤電、北の達人、ダイヤモンD、アルテックなども上昇した。

一方、2018年3月期の連結営業利益が減益になりそうだと伝わったマルハニチロが8%超や日水などの水産農林株が下落となった。アサヒや住友鉱、楽天、住友不が安く、ユニチャームやJFEも売られた。
キッコーマンなどの食料品株も安い。JXTG、昭シェルなどの石油石炭製品株もさえない。

東証2部株価指数は、前日比105.69ポイント高の5592.65ポイントと続伸した。
値上がり銘柄数は370、値下がり銘柄数は85となった。

個別では、黒谷、富士通コンポーネントがストップ高。阪神内燃機工業、大興電子通信は一時ストップ高と値を飛ばした。工藤建設、ラクト・ジャパン、倉庫精練、ヴィンクス、ダイハツディーゼルなど10銘柄は年初来高値を更新。
ジーエルサイエンス、日本パワーファスニング、クロスプラス、マーキュリアインベストメントが買われた。
一方、キタムラ、石井食品、旭松食品、ロックペイント、マイスターエンジニアリングなど6銘柄が年初来安値を更新。JMACS、ダイサン、ぷらっとホーム、ピーエイが売られた。