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【大引け概況】
5日の日経平均株価はわずかながら4日続伸し、前日比1円90銭高の2万0628円56銭で終えた。
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連日で年初来高値を更新し、2015年8月11日以来およそ2年2カ月ぶりの高値を付けた。
売り買いともに手控え感が強く、日経平均株価は前日終値を挟んだ狭いレンジでの往来に終始した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要3指数がいずれも過去最高値を更新したが、上げ幅は小さく買い疲れ感も意識されており、東京市場でもリスク選好ムードを後押しする形とはならなかった。
4日に米サプライマネジメント協会(ISM)が発表した9月の非製造業景況感指数が59.8と2005年以来の水準に上昇した。米景気の先行きに期待を高めた投資家の買いが先行した。
買い一巡後の上値は重く、一時下落に転じた。
今週は下半期入り直後に当たり、国内年金などが評価益を実現益に変える「益出し売り」や事業法人から持ち合い解消売りが出たとの声があった。午後はソフトバンクや三菱UFJなどが下げ幅を拡大し、指数の重荷となった。
JPX日経インデックス400は小幅に反落した。終値は前日比21.75ポイント安の1万4860.37だった。
東証株価指数(TOPIX)も反落し、2.07ポイント安の1682.49で終えた。
東証1部の売買代金は概算で1兆9940億円と9月11日以来、3週間ぶりに活況の目安となる2兆円を下回った。売買高は13億7835万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は597、値下がりは1341、変わらずは92銘柄だった。
個別では、大株主が米投資会社によるTOBへの反対を表明したアサツーDKが上昇した。2017年4〜9月期の連結営業利益が従来予想を上回り過去最高と伝わったディスコも買われた。値上げによる採算改善への期待からアサヒが上場来高値を更新した。
断トツの売買代金をこなした任天堂が堅調。石川製作所、双信電機が値を飛ばした。アサヒグループホールディングス、ファーストリテイリングが上昇、フィード・ワンが人気を集めたほか、KOA、日本水産、ビジネス・ブレークスルーも物色人気となった。
一方、ソニーと村田製は下落した。SOMPOやT&D、MS&ADなどの保険株は軒並み売られた。ジャパンディスプレイが安く、キーエンスも冴えない。ペッパーフードサービスが大きく利食われ、アカツキの下げも目立つ。ウィルグループ、サンヨーホームズ、安永、古河電池、トーセなども下落した。
東証2部株価指数は前日比4.89ポイント安の6786.72ポイントと7日ぶり反落した。
値上がり銘柄数は172、値下がり銘柄数は288となった。
個別では、大興電子通信、日本タングステン、フジックス、パルステック工業、東邦金属が売られた。
一方、桧家ホールディングス、第一カッター興業、三井住建道路、ソルコム、北陸電話工事など16銘柄が年初来高値を更新。パス、都築電気、トーヨーアサノ、メタルアート、ぷらっとホームは値上がり率上位に買われた。