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【大引け概況】
27日の日経平均株価は続落し、前日比82円ちょうど安の2万3208円86銭で終えた。
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朝方は前日の米国株高を反映して強含む銘柄が多かったが、寄り付きの売買が一巡した後は円高が業績悪化につながる輸出関連株を中心に売りが厚みを増した。時間外取引で米株先物が下落したことも、東京株式市場の株売り要因となった。
 
また、中国の人民解放軍が26日、中国本土から南シナ海に向けて中距離弾道ミサイルを発射したと伝わっており、米中対立の懸念から手じまいの動きが出た。
 
カンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)でのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演を控え、いったん利益を確定しようとの動きが優勢だった。
株価が下落するにつれて売り注文は少なくなった。「個人や投資ファンドなど短期投資家以外に目立った売り手はいなかった」とみられる。
 
市場では「安倍晋三首相が28日にも記者会見を開く見込みで、今後の政策運営に対する期待や、自身の健康問題に言及する可能性などもあり、手控えにつながったようだ」との見方があった。
 
JPX日経インデックス400は続落し、終値は前日比74.38ポイント安の1万4574.08だった。東証株価指数(TOPIX)は続落し、8.59ポイント安の1615.89で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で1兆7234億円。売買高は9億2362万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1287と、全体の約6割を占めた。値上がりは805、変わらずは80だった。

業種別株価指数(全33業種)は情報・通信業、銀行業、空運業などが下落し、サービス業、精密機器、ゴム製品は上昇した。
 
個別では、KDDI、ソフトバンクG、ファーストリテ、SOMPOが売りに押された。任天堂が下落し、ソニー、トヨタ、ホンダも値下がりした。三菱UFJ、三井住友が甘く、第一生命は大幅安。三井不、OLC、JR東日本、JALが下げた。
 
半面、前日に決算を発表したリクルートが買いを集めて大幅に値上がりした。東エレク、村田製、ダイキン、中外薬なども高い。ZHDがにぎわい、テラスカイは急騰した。
 
 
東証2部株価指数は前日比66.97ポイント安の6517.90ポイントと3日ぶり反落した。
出来高1億3650万株。値上がり銘柄数は170、値下がり銘柄数は244となった。
 
個別では、那須電機鉄工、さいか屋が年初来安値を更新。ウイルテック、JMACS、日本食品化工、昭和化学工業、ユーピーアールが売られた。
 
一方、オーミケンシがストップ高。鉄人化計画、グローバルダイニング、東京ボード工業、ウイルコホールディングス、大和自動車交通は一時ストップ高と値を飛ばした。アヲハタ、サトウ食品、GMOペパボ、日本化学産業、ベースなど9銘柄は年初来高値を更新。東京コスモス電機、大和重工、フルスピード、イムラ封筒、内海造船が買われた。