日経平均が終値で2万円を上回るのは2018年12月28日以来。
前週末の米国では、利上げペースの鈍化観測などを背景にした前週末の株価上昇、また、堅調な雇用情勢か確認された。パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は金融政策について柔軟な姿勢を示し、米国で高まっている景気悪化懸念が急速に和らいだ。
下値不安感が後退した。米中貿易交渉の進展期待も下支えとなり、幅広い銘柄が買い戻された。大発会で下回った2万円をあっさりと回復した。
一巡後は円下げ渋りもあって伸び悩んだが、大引けにかけて2万円台を維持した。
市場からは「取り敢えず落ち着いてきたが、上ヒゲの長い陽線であり、戻りを試すには新たな材料待ちのイメージだ。大発会に下ヒゲの長い陰線を形成し、ひとまず底割れを回避したが、目先はボラティリティの高い動きが続くだろう。
買い戻し以外で新規買いが入ってくるかどうかがポイントだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反発した。終値は前週末比371.60ポイント高の1万3411.28だった。東証株価指数(TOPIX)も反発し、41.37ポイント高の1512.53で終えた。
東証1部の出来高は14億2427万株、売買代金は2兆4634億円。騰落銘柄数は値上がり1964銘柄、値下がり142銘柄、変わらず23銘柄。