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【大引け概況】
14日の日経平均株価は前日比98銭安の2万2380円01銭と小幅ながら5営業日続落。
 
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日経平均が5営業日連続で下落するのは、8月16〜22日以来。
 
前日までの株価の大幅安を受けた買いと、当面の利益を確保するための売りが交錯し、朝方から相場全体の方向感が定まらなかった。
 
米国株高や円弱含みを支えに押し目買いが流入し、電機などの主力業種の一角にまとまった買いが入り、日経平均株価の値上がり幅が150円を超える場面があった。しかし、東証1部全体では値下がりした銘柄が多く、「今月上旬までの強気な雰囲気は薄れてしまった」という。大引けにかけては東証1部の中小型株の下げも強まり、日経平均は再び下落に転じた。
 
10月上旬以降の株価の大幅上昇で、含み益を抱える銘柄を保有する投資家は多いとみられる。市場関係者からは「相場が反転しなければ、利益の出るうちに持ち株を売る流れになりかねない」と、懸念する声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4日続落した。終値は前日比38.87ポイント安の1万5775.85だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続落し、4.62ポイント安の1778.87で終えた。
 
東証1部の出来高は17億3579万株、売買代金は2兆9865億円。騰落銘柄数は値上がり622銘柄、値下がり1338銘柄、変わらず75銘柄。 
 
個別では、ソフトバンクGが軟調、キーエンス、KDDIが下落し、ファーストリテも売られた。三菱UFJ、第一生命が小安く、三井住友、日本郵政、JT、味の素、平田機工も下落した。ユニデンホールディングスが急落、ニチイ学館、アカツキ、VTホールディングスなども大きく値を下げた。
 
半面、任天堂が売買代金トップで上値追い継続、ソニーは堅調。東エレク、京セラが買われ、SUMCO、信越化もにぎわった。日産自、ブリヂストンが値上がりし、神戸鋼はしっかり。
ジャパンベストレスキューシステムがストップ高に買われ、メニコンも一時値幅制限いっぱいに買われた。東洋炭素、鴻池運輸、TYKなども値を飛ばした。
 
東証2部指数は前日比49.59ポイント高の6721.28ポイントと4日ぶり反発。値上がり銘柄数は175、値下がり銘柄数は287となった。
 
個別では、エンビプロ・ホールディングスがストップ高。大盛工業、森組、北陸電話工事、増田製粉所、アグレ都市デザインなど23銘柄は年初来高値を更新。岡本工作機械製作所、朝日印刷、浜井産業、ソフト99コーポレーションが買われた。
 
一方、クレアホールディングス、オーベクス、フライトホールディングス、昭和ホールディングスなど10銘柄が年初来安値を更新。相模ゴム工業、第一稀元素化学工業、堀田丸正、マルコが売られた。