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【大引け概況】


22日の日経平均株価は7日続伸し、前日比111円66銭(0.40%)高の2万7914円66銭で終えた。7日続伸は3月以来で、6月9日以来の高値水準となった。
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前日の米株式市場は、NYダウは162ドル高と3日続伸。米長期金利が低下したことに加え、堅調な業績発表を受けNYダウ、ナスダック指数ともに上昇した。ただ、日経平均株価は直近6営業日で1400円ほど上昇しており、利益確定売りも流入し、寄り付きはマイナス圏でスタート。一時100円を超す下落となった。国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大していることも心理的な重荷となった。
しかし、売り一巡後は値を戻し午前9時30分過ぎにはプラス圏に浮上。午後にかけじり高基調が続いた。
 
前日に好決算を発表した銘柄に買いが入り、指数を押し上げた。米長期金利の低下を受けた主力の値がさ株の一角も買われた。
 
郵船、商船三井、川崎汽が21日、2023年3月期(今期)の連結業績見通しを上方修正し、海運株が大幅高となった。米長期金利が低下し、米株式市場でナスダック総合株価指数が上昇したことを受け、半導体関連株や電子部品関連にも買いが入った。
 
「原油価格が落ち着き、米連邦準備理事会(FRB)などによる過度な金融引き締め懸念が後退してきた。一方で企業業績は円安進行から輸出企業を中心に業績改善が高まっていることで日本株に対する見方が強気に傾いてきた」とみていた。
 
東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、5.38ポイント(0.28%)高の1955.97で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆6252億円。売買高は9億9386万株だった。東証プライム市場の値上がり銘柄数は1014と全体の55%を占めた。値下がりは712、変わらずは112銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)では海運業、サービス業、不動産業などが上昇した。下落は電気・ガス業、空運業、石油・石炭製品、医薬品など。
 

個別銘柄では、アドテスト、レーザーテックや東京エレクトロン、ディスコといった半導体関連株が高く、業績増額修正を発表した日本郵船や商船三井、川崎汽船の海運3社が急伸した。ファーストリテイリングは連日で年初来高値を更新した。トヨタ自動車、任天堂が堅調。ソニーグループや富士通、村田製作所などハイテク株が値を上げた。京セラ、リクルート、キーエンスが買われた。
 
半面、ソフトバンクグループや日本電産が安く、東京電力ホールディングスやINPEX、三菱重工業が軟調。塩野義製薬や中外製薬も値を下げた。ホンダ、第一三共、東京海上は売られた。