
朝方は日経平均が次第安の展開でフシ目の3万8000円台を下回った。前日の米国株市場ではハイテク株中心に売られ、ナスダック総合株価指数が連日の大幅安となったことから、東京株式市場でも投資家心理が悲観に傾き、主力株を中心に買いが手控えられる格好になった。
外国為替市場で円高方向に振れたことも警戒された。米エヌビディア<NVDA>の決算を日本時間あす早朝に控え、半導体関連株などに持ち高調整の売りが出て全体指数を押し下げた。
ところが、後場に入ると堅調に推移する米株価指数先物などを横にらみに空売り筋の買い戻しが観測され、日経平均は下げ幅を急速に縮小した。プラス圏には届かなかったものの、結局後場の高値で着地している。個別株も後場に入って戻り足に転じる銘柄が多くなり、値下がり銘柄数はプライム市場全体の6割未満にとどまった。
日経平均は節目となる3万8000円を下回る場面もあった。取引時間中の3万8000円割れは2024年12月2日以来となる。米国が対中半導体規制を強化するとの警戒から、25日のナスダック総合株価指数、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)がそれぞれ下落したことで東京市場でも東エレクなど値がさの関連株が売られた。
円高・ドル安基調もリスク回避の動きにつながった。25日発表の2月の消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことで同日の米10年債利回りが低下。同日のニューヨーク外国為替市場で円相場が一時1ドル=148円台半ばと約4カ月半ぶりの円高・ドル安水準を付け、輸出株の一角に売りが出た。ただ、大引けにかけては株価指数先物に買い戻しが入り、日経平均は下げ幅を縮めた。
市場関係者は、「トランプ米大統領が打ち出す政策が今後の企業業績に与える影響が読めないことが投資家心理を冷やしている。米国の景気に対する警戒感も足元で高まっており、上値は追いにくい状況」とみていた。
さて、東京株式市場は国内長期金利高、1ドル=140円台に入っている円高、米ハイテク株安などにより本日も押される展開。個別企業の業績は良好だがマクロ的に売られる状態となっている。先物主導の下げで実需売りは抑制的だが日経平均は長期ボックス圏の下限に当たる3万8000円台を一時は割り込んだ。終盤に持ち直して長めの下ヒゲを引いたことで短期的な下値到達感は出たかもしれない。