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【大引け概況】
16日の日経平均株価は6日続伸し、前日比154円12銭高の2万9921円09銭で終えた。
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前日のNYダウが7日続伸と昨年8月以来となる連騰記録で最高値を連日更新、ナスダック総合指数も切り返しに転じたことを受け、きょうの東京株式市場は追い風が意識された。日米の中銀による金融政策会合を目前に控え、寄り付きは売り買いが交錯しマイナス圏に沈む場面もあったが、その後は水準を切り上げ、前場中ごろから上げ足に勢いがついた。
 
米長期金利の上昇一服でこのところ調整色を強めていた半導体関連株など値がさの成長(グロース)株が買われた。日経平均は取引時間中としては2月25日以来3週間ぶりに3万円台に乗せる場面もあった。ただ、利益確定売りも出て、上値は重かった。
 
米連邦公開市場委員会(FOMC)が16〜17日に開かれるのを前に様子見ムードもあった。ある国内シンクタンクのストラテジストは「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が米長期金利の上昇をけん制する発言をするのではないかとの見方が強くなっている」と指摘。この日の日本株については「政策金利の見通し次第でFOMC後に株式相場が急伸する可能性もあるとみた一部の売り方は買い戻しに動いた」とみていた。
 
JPX日経インデックス400は6日続伸。終値は前日比108.91ポイント高の1万7872.69と、昨年来高値を更新。東証株価指数(TOPIX)も6日続伸し、12.77ポイント高の1981.50と、1991年5月10日以来29年10カ月ぶりの高値を更新した。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆9091億円。売買高は14億1937万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1529と、全体の約7割を占めた。値下がりは592、変わらずは74銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は海運業、空運業、その他製品、不動産業が上昇率で上位を占めた。下落は鉄鋼、銀行業など。
 
16日に東証1部に新規上場したウイングアクは9時45分に付けた初値(2000円)を20円(1.0%)下回る1980円で取引を終えた。
 
個別では、東エレク、アドテスト、SUMCO、ソニー、村田製、レーザーテクが高かった。郵船、商船三井、川崎汽など海運株やJAL、ANAHDなど空運株も買われた。郵船が昨年来高値を付け、住友鉱は反発。ソフトバンクグループが上昇した。
 
一方、三菱UFJ、みずほFGが軟調で、マネックスGは大幅安。静岡銀、千葉銀、ふくおかFGなど地銀株が安かった。塩野義、協和キリンが売られた。トヨタ、楽天が売られ、ファーストリテ、日本製鉄は反落した。
 
 
東証2部株価指数は前日比35.00ポイント高の7521.54ポイントと6日続伸した。
出来高1億9554万株。値上がり銘柄数は250、値下がり銘柄数は155となった。
 
個別では、ケミプロ化成、オーウエル、オプティマスグループ、大運がストップ高。三井住建道路、森組、フジ日本精糖、カワサキ、丸尾カルシウムなど18銘柄は昨年来高値を更新。栗林商船、築地魚市場、玉井商船、ユニバンス、アルメタックスが買われた。
 
一方、土屋ホールディングス、リミックスポイント、倉庫精練、サンコー、大日本コンサルタントが売られた。