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【大引け概況】


3日の日経平均株価は大幅に反発し、大引けは前日比428円60銭(1.56%)高の2万7927円47銭だった。2022年12月15日以来、約2カ月半ぶりの高値水準となる。
 
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前日の米株式市場では、NYダウが341ドル高と大幅続伸。米金融当局者によるハト派発言などが好感された。米株式市場の上昇を受け、日経平均株価は上昇してスタート。後場にかけて買いが継続して流入し400円を超える上昇となった。米利上げ加速への懸念が後退したほか、中国景気回復に向けた期待も強まった。売り方の買い戻しも流入し、ハイテク株や内需株が買われた。
短期筋による日経平均先物への買いが断続的に入ったほか、売り方の買い戻しも上昇に弾みを付けた。
 
指数への寄与度が高いファストリが日経平均を100円あまり押し上げた。2月の「ユニクロ」の国内既存店売上高の伸びを好感した買いを集めた。中国の景気回復への根強い期待から、機械や資源関連株の上昇も目立った。5日に中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕するのを前に、景気刺激策への思惑が高まった。
 
日経平均は今年の取引時間中の高値など直近の上値を抜けたことで、上昇の勢いに追随した買いや、上値の重さを見込んでいた売り方の買い戻しが一段高につながったとの見方が多い。
 
東証株価指数(TOPIX)も大幅に反発した。終値は前日比24.95ポイント(1.25%)高の2019.52だった。22年1月5日以来、およそ1年2カ月ぶりの高値水準を付けた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆2500億円。売買高は12億6864万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1479と、全体の約8割を占めた。値下がりは279、変わらずは77銘柄だった。

 
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、卸売業、鉱業などが上昇した。下落は保険業、パルプ・紙など。
 
 
個別では、レーザーテック、ソシオネクストの半導体関連のほか、ファナック、安川電機の機械、村田製、TDKの電子部品、メルカリ、ギフティのグロース株が全般高い。三井物産、丸紅の商社を筆頭に、三菱UFJ、三井住友の銀行、日本製鉄、神戸製鋼所の鉄鋼など高株主還元銘柄も強かった。武田薬、第一三共の医薬品カ上昇。日立建機、信越化が上昇した。オークマ、HOYAの上げも大きかった。
 
一方、フジクラや日本紙、MS&AD、アサヒが下落した。ネクステージ、安永、オーイズミ、河西工業などが東証プライム市場の値下がり率上位に顔を出した。大塚HDは創業家資産管理会社がブロックトレードで保有株を売却したと一部で報道されたことを受け、大きく下落した。