前日の米株式市場では、NYダウが341ドル高と大幅続伸。米金融当局者によるハト派発言などが好感された。米株式市場の上昇を受け、日経平均株価は上昇してスタート。後場にかけて買いが継続して流入し400円を超える上昇となった。米利上げ加速への懸念が後退したほか、中国景気回復に向けた期待も強まった。売り方の買い戻しも流入し、ハイテク株や内需株が買われた。
短期筋による日経平均先物への買いが断続的に入ったほか、売り方の買い戻しも上昇に弾みを付けた。
指数への寄与度が高いファストリが日経平均を100円あまり押し上げた。2月の「ユニクロ」の国内既存店売上高の伸びを好感した買いを集めた。中国の景気回復への根強い期待から、機械や資源関連株の上昇も目立った。5日に中国の全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕するのを前に、景気刺激策への思惑が高まった。
日経平均は今年の取引時間中の高値など直近の上値を抜けたことで、上昇の勢いに追随した買いや、上値の重さを見込んでいた売り方の買い戻しが一段高につながったとの見方が多い。
東証株価指数(TOPIX)も大幅に反発した。終値は前日比24.95ポイント(1.25%)高の2019.52だった。22年1月5日以来、およそ1年2カ月ぶりの高値水準を付けた。
東証プライムの売買代金は概算で3兆2500億円。売買高は12億6864万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1479と、全体の約8割を占めた。値下がりは279、変わらずは77銘柄だった。