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【大引け概況】
7日の日経平均株価は4日ぶりに反落し、前日比99円75銭安の2万2614円69銭で終えた。
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半導体需給の好転期待を背景に、関連銘柄には買い注文が目立った。日経平均も取引開始直後にはプラス圏に浮上。しかし、積極的に上値を追う材料も乏しく、幅広い業種に利益確定売りがかさんだ。
日本株の主要な上場投資信託(ETF)の分配金支払いに伴う換金売りへの警戒感も買いの手を鈍らせた。8日と10日に日本株の主要な上場投資信託(ETF)の決算日を控え、分配金支払いに伴う換金売りへの警戒も重荷となった。
もっとも、6日に大幅上昇した中国・上海株はきょうも堅調に推移し、相場の一定の支えとなった。
ソフトバンクグループが4.6%上昇し、株式分割を考慮したベースで約20年ぶりの高値を付けた。日経平均へのプラス寄与度は一銘柄で約59円だった。
 
ただ、6日に2020年3〜5月期(第1四半期)の赤字決算を発表した高島屋が大幅に下落。同社は通期業績予想の開示を再び見送り、投資家心理を悪化させた。
 
市場からは「下値では買い戻しが入るが、個別株中心の物色であり、指数は方向性が見出しにくい。中長期上昇トレンドに崩れはないが、上に突き抜けるだけの材料がない」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は4日ぶり反落。終値は前日比50.43ポイント安の1万4184.53だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶりに反落し、5.44ポイント安の1571.71で終えた。業種別TOPIXは医薬品、陸運業、鉄鋼などの下落が目立った。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1263億円。売買高は10億9360万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1281銘柄と約6割を占めた。値上がりは805、変わらずは84銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、医薬品、陸運業、電気・ガス業の下落が目立ち、上昇は情報・通信業、サービス業、その他製品など。
 
個別銘柄では、中外薬、武田が安く、JR西日本、JR東日本や中部電は軟調。ファーストリテが値を下げ、ガンホー、GMOクラウド、ソニーが、トヨタ、三菱UFJ、三井住友がさえない。
 
半面、ソフトバンクGが大幅高で、楽天、任天堂も上伸した。東エレクは上場来高値を更新後は伸び悩んだが、レーザーテック、アドバンテスが堅調を持続した。
 
東証2部株価指数は前日比11.87ポイント安の6667.11ポイントと3日ぶり反落した。
出来高3億7645万株。値上がり銘柄数は219、値下がり銘柄数は189となった。
 
個別では、クレアホールディングス、日本アビオニクス、ツインバード工業、日本KFCホールディングス、コーアツ工業が売られた。
 
一方、ビットワングループ、テクノフレックス、野村マイクロ・サイエンス、明治機械、ピクセラなど11銘柄が年初来高値を更新。アサガミ、アサヒ衛陶、ダイトーケミックス、クシム、YE DIGITALが買われた。