米ジョージア州での上院決選投票(現地5日)の結果待ちで様子見気分の強いなか、朝方は、円高・ドル安が重しとなり、利益確定売りが先行した。
ただ、好調な米経済指標を背景にした5日の米国株高もあって、いったんプラス圏に持ち直す場面もあった。その後は、買いが続かず、再度軟化。後場入り後には、米長期金利上昇への警戒感もあり、成長(グロース)株中心に売られた。日経平均は一時節目の2万7000円を割り込む寸前まで下げた。
もっとも割安(バリュー)株には買いが入り、一段の下落に歯止めがかかった。
日経平均は前日まで3日続落していたこともあり、値ごろ感からの買いで朝方は上昇する場面もあった。ただ、開票速報が進むにつれて民主党が勝利するとの観測が強まり、大統領と上下両院を同党が握ることで増税や規制強化が進みやすくなるとの警戒感が広がった。
原油先物相場の上昇も助けに鉱業株が大幅に上昇。海運株や鉄鋼株も買われた。金利上昇による運用収益改善への期待から銀行株も上げた。東証1部の値下がり銘柄数は686と、全体の約3割にとどまった。値上がりは1428と6割を超え、変わらずは72銘柄だった。
JPX日経インデックス400は4営業日ぶりに反発。終値は前日比43.32ポイン高の1万6257.60だった。東証株価指数(TOPIX)も4日ぶり反発で、4.96ポイント高の1796.18で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆2996億円。売買高は11億7958万株だった。