米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が米連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、米景気に前向きな評価を示し、30日の米株が上昇。投資家心理が改善した。海外勢による先物買いが優勢になった。好業績銘柄を中心に買いが集まった。
しかし、中国の購買担当者景気指数(PMI)が市場予想を下回ったため、次第に売り圧力が強まった。午後零時30分すぎに、日銀は金融政策の現状維持を発表。手掛かり材料難のなか、引け後には黒田日銀総裁の記者会見を控えることから、積極的な売買は限られもみ合いが続いた。
売りに押され下落する銘柄は多かったが、前日に業績見通しを上方修正したソニーなど、業績に期待できる輸出株に買いが集まった
市場では「個別決算の内容を織り込みながら、2万3000円台を窺うための足場作り展開が続きそうだ」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は小幅に3日続伸。終値は前日比12.68ポイント高の1万4913.13だった。東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し、1.11ポイント高の1667.01で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7120億円。売買高は14億6215万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は935、値下がりは1145、変わらずは75だった。