東京株式市場は出遅れ感、割安感から来る実需買いや売り方の買い戻しが続き地合いは堅調だった。円安一服、米株反落にもかかわらず日経平均は続伸した。
ゲームアプリの人気化が伝わったコロプラが急騰した。年初来高値を更新した銘柄も多業種に及ぶなど「好材料に素直に反応でき、底上げ的な動きも確認できる好地合いになった」という。
日経平均は上げ幅を160円あまりに広げる場面もあった。米政府が対中追加関税を表明した8月以降に海外勢は大きく日本株を売り越しており、足元の相場上昇も相まって買い戻し圧力が強まっていたとの声が多く聞かれた。9月末配当の権利付き最終売買日を控え、配当再投資の買いなどによる先行きの需給改善期待もこうした動きを促した。
昨日に続き本日も日経平均は2万2200円台まで上値を伸ばしたが、4月の年初来高値(2万2362円)が意識されて中頃から失速気味となった。明日から3連休ということもあって手じまい売りが出やすかったようである。
また、19日から次官級協議が始まった米中通商交渉を巡っては、報道などを通じて再び不透明感が意識されており、上値追いに慎重な投資家も依然として多かった。
日経平均は8月下旬から2000円近く上昇し、相場には過熱感が充満しているのが現状。日経平均の高値トライには、「米中貿易協議の進展など過熱感を物ともしない材料が必要」になりそうだ。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続伸し、0.57ポイント高の1616.23で終えた。JPX日経インデックス400も小反落、終値は前日比3.89ポイント安の1万4439.66だった。
東証1部の売買代金は概算で2兆7700億円だった。英FTSEが算出する株価指数の定期見直しに伴い、大引けにかけて売買が膨らんだ。売買高は14億5859万株だった。値上がり銘柄数は1157、値下がり886、変わらず108銘柄だった。