朝方の日経平均は前週末終値を挟んで一進一退の展開が続いた。ダウ工業株30種平均が節目の2万8000ドルを初めて上回るなど、前週末の欧米株高を好感する買いが入った半面、上値では利益確定売りに押されて下げに転じる場面もあった。ただ、香港を中心にアジア各国・地域の株価指数が上昇すると、日経平均は騰勢を強めた。
買い一巡後は上値の重さが目立った。2019年4〜9月期の決算発表が終わり、手がかりとなる新規材料に欠け、後場は積極的な売買を見送る投資家も多かった。
日経平均の後場の値幅(高値と安値の差)は63円程度にとどまった。東証1部の売買代金も概算で1兆9051億円と、10月28日以来3週ぶりに節目の2兆円を割り込んだ。
JPX日経インデックス400は続伸。終値は前週末比39.54ポイント高の1万5174.57だった。東証株価指数(TOPIX)も続伸し、4.05ポイント高の1700.72で終えた。
東証1部の売買高は12億2347万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1090と、全体の約5割を占めた。値下がりは973、変わらずは90銘柄だった。