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【大引け概況】



19日の東京株式市場で日経平均株価は3日続落し、前週末比289円48銭(1.05%)安の2万7237円64銭と、11月4日(2万7199円74銭)以来、約1カ月半ぶりの安値水準で終えた。下げ幅は一時360円を超えた。
 
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前週末16日の米株式市場では、NYダウが米金融引き締めに対する警戒感や景気後退懸念を背景に281ドル安となった。米株式市場が下落した流れを受け、東京株式市場も軟調な値動きが続いた。日経平均は、一時2万7100円台に下落した。手掛かり材料難のなか、全体相場は売り一巡後は安値圏での一進一退の値動きとなった。半導体関連などハイテク株や自動車株が軟調だった。
 
2%の物価上昇目標の達成時期などの見直しを検討する、と一部で報じられたことを受け、
銀行株や生命保険株の一部には思惑的な買いが入った。政府内の一部で、政府と日銀が2013年に結んだ共同声明の見直し論が浮上していると伝わった。訪日外国人(インバウンド)による消費の復調が期待される百貨店株も堅調に推移した。
 
日経平均は日足チャート上の200日移動平均(前週末16日時点で2万7240円)を終値で下回り、「先安観が意識される」との声が出ている。
 
東証株価指数(TOPIX)は3日続落した。終値は前週末比14.80ポイント(0.76%)安の1935.41だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆3596億円。売買高は9億7132万株だった。東証プライムの値下がり銘柄数は1082。値上がりは667、変わらずは90銘柄だった。

 

 
業種別株価指数(33業種)は鉱業、海運業、精密機器、輸送用機器などが下落した。上昇は銀行業、パルプ・紙など。
 
個別銘柄では、レーザーテックや東京エレクトロンが安く、ファーストリテイリングやソフトバンクグループ、ダイキン工業などの値がさ株が売られた。日本郵船や川崎汽船が安く、オリエンタルランドや三菱重工業が値を下げた。東芝が大幅安となり、任天堂が軟調。トヨタ自動車やホンダ、デンソー、第一三共、アステラスは下げた。
 
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループや三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループが高く、第一生命ホールディングスやMS&ADインシュアランスグループホールディングスがしっかり。三越伊勢丹や高島屋も上げた。
日本マクドナルドホールディングスや西松屋チェーンが堅調。KDDI値を上げた。