東証株価指数(TOPIX)は10.59ポイント安の1555.51と、ともに反落した。
寄り付きは前週末に200円近く上昇した反動で戻り売りが先行、翌日以降に英国の欧州連合(EU)離脱修正案採決や米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催、米中閣僚級貿易協議など重要イベントを控えて様子見が強かった。
FRB(米連邦準備理事会)が保有資産の縮小を早期に打ち止めるとの米紙報道を受け、米金融政策の正常化ペースが緩やかになるとの観測が広がった。米利上げペースも鈍るとの見方から円相場は1ドル=109円台前半まで円高方向に振れ、株式相場の重荷となった。米金利が低下すれば運用環境が悪化するとの警戒も広がり、銀行や保険といった金融株の下げも目立った。
午後は堅調だった中国・上海株式相場が値を消したため、日経平均も下値を模索する動きとなった。
市場からは「今週は海外イベントが多く、動きにくい。特に30日まで開催のFOMC(米連邦公開市場委員会)、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の会見をにらみ、結果が為替にどう影響を与えるかが気になるところだ。あすも手控え気分が強いだろう」(準大手証券)との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は反落した。終値は前週末比90.95ポイント安の1万3809.01だった。
東証1部の売買代金は概算で1兆8765億円と、2兆円を下回った。売買高は10億6502万株。東証1部の値下がり銘柄数は1498、値上がりは560、変わらずは69だった。