東証株価指数(TOPIX)は1.47ポイント安の1817.56と、ともに小幅続落した。
年末の終値として6年連続の上昇は確保したが、上値の重さが目立つ後味の悪い展開だった。
米株高を下支えに上昇する場面もあった。しかし、年末に伴い東証1部の出来高は8億8915万株と今年最低の薄商いとなり、戻り売りを吸収できなかった。
今年最後の取引となった29日の東京株式市場では、日経平均株価が小幅続落した。年末の終値として6年連続の上昇は確保したが、上値の重さが目立つ後味の悪い展開だった。
28日、NYダウ工業株30種平均が史上最高値を更新。日経平均も上げ幅を一時、前日比100円近くに広げた。しかし、「年末で株高のけん引役となる国内外の機関投資家が不在」の状況では、株価上昇の勢いは限られた。
東証1部の売買代金は概算で1兆5465億円だった。売買高は8億8915万株で、2011年12月30日以来およそ6年ぶりの低水準だった。
東証1部の値下がり銘柄数は914、値上がりは1030、変わらずは119だった。
東証株価指数(TOPIX)は小幅に続落し、終値は前日比1.47ポイント安の1817.56だった。16年末終値(1518.61)より298.95ポイント高い。年間での上昇は2年ぶりとなり、年末の水準としては1989年(2881.37)以来、28年ぶりの高水準だった。
業種別株価指数(33業種)は、食料品、化学、サービス業の下落が目立つ。上昇はガラス・土石製品、パルプ・紙、銀行業など。
個別銘柄では、資生堂や信越化、三菱ケミHDなど化学関連が下げた。JT、キーエンスや日電産が安く、大和ハウスや大東建も軟調だった。トヨタが値を下げ、ソニー、東エレク、SUMCO、キヤノンは下落した。
一方、三菱UFJや三井住友トラ、三井住友FGなど銀行株は上げた。大和や野村も買われた。クボタやコマツが高い。任天堂が小幅高。三菱商や伊藤忠、住友鉱が年初来高値を更新した。
東証2部株価指数は前日比50.76ポイント高の7275.86ポイントと3日続伸した。
値上がり銘柄数は276、値下がり銘柄数は192となった。
個別では、三井金属エンジニアリング、弘電社、ブルボン、マックスバリュ東北、エスビー食品<など21銘柄が年初来高値を更新。宮入バルブ製作所、省電舎ホールディングス、ネポン、中央ビルト工業、杉村倉庫が買われた。
一方、小島鉄工所、オリジナル設計、玉井商船、価値開発、ぷらっとホームが売られた。