
米下院が「つなぎ予算案」を可決し、過去最長期間となる米政府機関の閉鎖が終結することとなった。米経済を巡る不透明感が後退するとの見方から、可決前の前日の米国市場でNYダウは4連騰で過去最高値を更新した。
東京株式市場では値がさハイテク株の一角が売られ、日経平均は安く始まったものの、時間外取引での米株価指数先物の上昇に加え、ドル円相場が一時1ドル=155円台に乗せるなど円安基調を示し、全体相場の支援材料となった。トヨタなどの自動車株も堅調に推移した。
日経平均の上げ幅は一時270円を超えた。半導体関連やデータセンター需要の恩恵を受けると期待される電線株が堅調に推移。銀行株や建設株も引き続き物色され、バリュー株の選好姿勢が継続した。
午後の日経平均は総じて堅調に推移した。日本時間13日昼ごろに米政府閉鎖の終了が決まった。既に織り込みが進んでいたが、株式市場では改めて好感する雰囲気が優勢だった。同日午後の時間外取引で米株価指数先物が上昇し、日本株にもリスク許容度が高まった海外投資家などの買いが勢いを増した。
朝方の日経平均は下げる場面もあった。決算発表を受けて12日に一時急落したソフトバンクグループ(SBG)株は、きょうも終日さえない値動きだった。一方、三菱UFJは株式分割考慮ベースの上場来高値を更新した。市場では「人工知能(AI)関連から銀行などへのバリュー株シフトが起きている」との指摘があった。