きょうの東京株式市場は朝方からリスク選好の流れに乗った。前日のNYダウが1100ドルを超える上昇と2日に記録した過去最大の上げ幅に次ぐ値上がりとなり、これを引き継いで主力株中心に広範囲に買いが優勢となった。
300円近く上昇する場面があったが、買い一巡後は伸び悩んだ。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり国内景気の先行きへの警戒感は根強く、上値では利益確定売りも出やすかった。
世界で金利低下圧力が強まるなか、日米金利差の縮小を見込んだ円高・ドル安も進みやすく、日本株を買い控える雰囲気が広がった。
米国ではスーパーチューズデーの結果を好感する買いであったことから、日本株へのプラス影響は限られ、国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が根強い。積極的な買いが入りにくい環境にあり、日経平均は寄り付き天井の形で前場後半以降は漸次伸び悩む動きを強いられた。
市場では「中長期志向の投資家に加え、海外ヘッジファンドといった短期筋も積極的な売買を手控えていた」との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日ぶり反発。終値は前日比134.03ポイント高の1万3635.03だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、13.21ポイント高の1515.71で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆5255億円。売買高は13億8384万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115と、全体の約5割を占めた。値下がりは943、変わらずは105銘柄だった。