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【大引け概況】
5日の日経平均株価は続伸し、前日比229円06銭高の2万1329円12銭で終えた。
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きょうの東京株式市場は朝方からリスク選好の流れに乗った。前日のNYダウが1100ドルを超える上昇と2日に記録した過去最大の上げ幅に次ぐ値上がりとなり、これを引き継いで主力株中心に広範囲に買いが優勢となった。
300円近く上昇する場面があったが、買い一巡後は伸び悩んだ。新型コロナウイルスの感染拡大をめぐり国内景気の先行きへの警戒感は根強く、上値では利益確定売りも出やすかった。
 
世界で金利低下圧力が強まるなか、日米金利差の縮小を見込んだ円高・ドル安も進みやすく、日本株を買い控える雰囲気が広がった。
米国ではスーパーチューズデーの結果を好感する買いであったことから、日本株へのプラス影響は限られ、国内では新型コロナウイルスの感染拡大に対する警戒感が根強い。積極的な買いが入りにくい環境にあり、日経平均は寄り付き天井の形で前場後半以降は漸次伸び悩む動きを強いられた。
 
市場では「中長期志向の投資家に加え、海外ヘッジファンドといった短期筋も積極的な売買を手控えていた」との声が聞かれた。
 
JPX日経インデックス400は3日ぶり反発。終値は前日比134.03ポイント高の1万3635.03だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、13.21ポイント高の1515.71で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆5255億円。売買高は13億8384万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1115と、全体の約5割を占めた。値下がりは943、変わらずは105銘柄だった。
 

業種別株価指数(33業種)は、電気・ガス業、医薬品、その他製品、化学などが上昇した。下落は鉱業、鉄鋼など。
 
個別では、新型コロナに対する治療薬の開発を始めると発表した武田が高い。テルモや中外薬、エーザイなどヘルスケア関連の上げが目立った。ファーストリテイリングやソフトバンクG、KDDIなど値がさ株の一角が上昇し、OLCやセコムも買われた。トヨタ自動車、任天堂が買い優勢だったほか、ソニーも上昇した。ティーライフ、eBASEが値を飛ばし、タカラバイオ、gumiが値を飛ばし、ユニ・チャームも買われた。協和キリンも値を上げた。
 
一方、三井住友フィナンシャルグループなどメガバンクが冴えず、JFEや日本製鉄が安い。スズキやデンソーの下げも目立った。富三井不、富士通が値を下げた。内田洋行、アインホールディングスが急落、カーブスホールディングスも大きく値を下げた。三櫻工業が売られ、ダイトウボウ、東邦チタニウム、千趣会なども安い。
 
 
東証2部株価指数は前日比0.81ポイント安の6246.22ポイントと反落。
出来高6427万株。値上がり銘柄数は235、値下がり銘柄数は190となった。
 
個別では、あじかん、ワシントンホテル、旭コンクリート工業、オリエンタルチエン工業、日鍛バルブなど9銘柄が昨年来安値を更新。アイスタディ、スガイ化学工業、東洋テック、コメ兵、マナックが売られた。
 
一方、Abalanceがストップ高。東京インキは昨年来高値を更新。ロブテックス、東京ボード工業、アートスパークホールディングス、北越メタル、川口化学工業が買われた。