3月6日(2万0749円)以来の高値を連日で更新した。4営業日連続の上昇は4月3日〜8日以来、およそ1カ月半ぶり。
19日の米国株は新型コロナウイルスワクチンの早期実用化への期待が後退して反落した。
しかし、その後、時間外取引で米株先物が上昇に転じて、東京株式市場も買いが優勢になった。「米中貿易交渉の第1段階合意は破棄されていないとするクドロー米国家経済会議委員長の発言が伝わり、株価の重しが一つ外れた」という。
米中問題を巡っては、米トランプ大統領が米中貿易交渉の第1段階の合意は破棄しない姿勢だとの報道を受け、関係悪化への不安感が後退。米株価指数先物が上昇し、国内指数も連れ高した。
国内でも緊急事態宣言が続く8都道府県のうち、大阪府など2府1県で21日にも解除されると伝わったことも買いを支える要因となった。
米バイオ製薬モデルナが開発中の新型コロナワクチンを巡る不安感もあり、朝方は上値が重い局面もあった。だが薄商いのなかで売る材料にも乏しいとし、緩やかに上げ幅を広げた。
東証1部の売買代金は伸びておらず、「売り注文が少なかった分、上昇しやすかっただけ」との見方もあった。日経平均は前日同様に2万0600円台で頭打ちとなり、先高期待が強まった雰囲気はなかった。
JPX日経インデックス400も4日続伸。終値は前日比88.50ポイント高の1万3442.89だった。東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、8.64ポイント高の1494.69で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆1730億円。売買高は12億1446万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1395と、全体の6割強を占めた。値下がりは682、変わらずは93銘柄だった。