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【大引け概況】

16日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比105円04銭(0.40%)高の2万6431円20銭とこの日の安値で終えた。
 
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朝方は主力株中心に買い戻される流れとなり、日経平均は一時600円以上の上昇で2万6900円台まで水準を切り上げた。しかし、その後は戻り売りで上値が重くなり、前場中盤を境に一貫して上げ幅を縮める展開に。注目された米連邦公開市場委員会(FOMC)では米連邦準備理事会(FRB)が0.75%の利上げを決めたが、パウエル議長の記者会見で利上げにそれほど積極的ではないとの見方が広がり、NYダウなど主要株価指数は揃って上昇した。
 
ただ、各指数ともに引け際に伸び悩むなど、潜在的な戻り売りニーズの強さも観測された。東京株式市場では、前日までの4営業日で日経平均が1900円強の下落をみせていたこともあり、空売りの買い戻しや自律反発狙いの押し目買いが入ったが、米金融引き締めに対する不安心理は拭えず、前場中盤以降は一貫して上げ幅を縮小した。
 
米株価指数先物が日本時間16日午後に上げ幅を縮め下落に転じたことはグロース(成長)株を中心に重荷として意識された。日銀の金融政策決定会合の結果発表を17日に控え、持ち高調整につながった面もある。
 
市場では「買い戻しとみられる動きが一巡した後は、戻り待ちの売りに押され、上値が重いことを改めて確認する格好となった」との見方があった。

 
 
東証株価指数(TOPIX)は6営業日ぶりに反発した。終値は前日比11.88ポイント(0.64%)高の1867.81だった。
 
東証プライムの売買代金は概算で2兆6416億円。売買高は11億3069万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1216と、全体の66%を占めた。値下がりは561、変わらずは61だった。
 
業種別株価指数(33業種)は水産・農林業、繊維製品、輸送用機器、ゴム製品などが上昇した。海運業、サービス業などは下落。
 
個別では、トヨタ自動車が堅調、ソニーグループもしっかり。ファーストリテイリングが上昇し、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも買いが優勢だった。三菱重工業、東レ、ニコン、アサヒも高かった。このほか武田薬品工業も強さを発揮した。オークネットが急騰、テイクアンドギヴ・ニーズ、インテリジェント ウェイブも値を飛ばした。マルハニチロが物色人気、国際紙パルプ商事も高い。
 
半面、日産化、アドテスト、リクルート、商船三井、東電HD、IHIも売られた。レーザーテック、東京エレクトロンが後場に入りマイナス圏に沈んだほか、川崎汽船、日本郵船なども軟調、三井ハイテックも売られた。新光電気工業が大きく値を下げた。GMOグローバルサイン・ホールディングスが急落。カカクコムも大幅安。マネジメントソリューションズが下げ止まらず、レノバも値を下げた。