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【大引け概況】
16日の日経平均株価は3日続落し、前日比276円01銭安の2万8003円08銭で終えた。
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前日の米ハイテク株安を受けて、東京株式市場でも値がさの半導体関連株などに売りが出た。前日に今期の営業利益予想を引き下げたファストリの下落も響いた。新型コロナウイルスの国内の感染状況の悪化も投資家心理を下向かせ、日経平均の下げ幅は一時400円を超えた。午後は個人投資家の押し目買いや、海外ヘッジファンドなど短期筋による買い戻しで、下げ幅を急速に縮小する場面もあった。
 
昼休みに日銀金融政策決定会合の結果が出てきたが、金融政策は大方の予想通り現状維持。買い戻しを誘う材料にはなったか、後場寄りから14時あたりまでは下げ幅を縮める動きが見られた。しかし、終盤にかけては売り直され、結局、後場の安値圏で取引を終えた。終値では2万8000円を上回った。
 
JPX日経インデックス400は3日続落。東証株価指数(TOPIX)も3日続落し、7.42ポイント安の1932.19で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1550億円。売買高は9億3558万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1058、値上がりは1008、変わらずは126銘柄だった。
 
市場からは「日経平均2万8000円割れを買い場とみて押し目買いが入ってはいるが、上値は重い。上値切り下げトレンドは残ったままだ。決算にらみで個別物色となるが、相当良い内容のものが出ないと上に突き抜けていかない感じだ」との声が聞かれた。
 
 

業種別株価指数(33業種)は、医薬品、精密機器、鉱業、陸運業などが下落した。上昇は海運業、鉄鋼など。
 
個別銘柄では、日立造が大幅安となったほか、ファーストリテイリングやエーザイ、ソフトバンクグループといった値がさ株が安い。レーザーテックや東京エレクトロン、SUMCO、それにソニーグループや富士通といった半導体関連株を中心とするハイテク株が軟調。ソニーG、富士フイルムホールディングスやJR東海、Zホールディングス、小田急も値を下げた。
 
半面、トヨタ自動車や日立製作所が高く、ベイカレント・コンサルティングやベイシスが買われた。日本郵船など海運大手が軒並み高い。日本製鉄、コマツが堅調。三井住友フィナンシャルグループやみずほフィナンシャルグループが値を上げ、イーレックスやマネーフォワードが上昇した。
 
東証2部株価指数は前日比28.41ポイント高の7783.39ポイントと3日ぶり反発した。
出来高1億8725万株。値上がり銘柄数は210、値下がり銘柄数は167となった。
 
個別では、エヌリンクスがストップ高。まんだらけ、ロックペイント、赤阪鐵工所、西部電機、日鍛バルブなど11銘柄は年初来高値を更新。ジー・スリーホールディングス、パシフィックネット、千代田化工建設、カーチスホールディングス、三社電機製作所が買われた。
 
一方、FRACTALE、リスクモンスター、アクロディア、バリオセキュア、昭和化学工業など11銘柄が年初来安値を更新。東京衡機、JMACS、さいか屋、アサヒ衛陶、イサム塗料が売られた。