前日の米株式市場では、NYダウは下落したがナスダック指数は上昇した。また為替は1ドル=139円前後の円安水準にあることも追い風となり、この日の日経平均株価は値を上げてスタートした。朝方、買い一巡後に一時マイナス圏に下落する場面があったが、下値には再び買いが入り値を戻した。
前日に業績の増額修正を発表したファストリの大幅高が日経平均株価の上昇に寄与した。1銘柄で日経平均を210円ほど押し上げた。
東京株式市場は明日から3連休となるほか、今晩の米6月小売売上高などの発表待ちで、後場は様子見姿勢が強まり一進一退が続いた。
外国為替市場で1ドル=139円近辺と約24年ぶりの円安・ドル高水準が続き、輸出企業の採算改善への期待も相場を支えた。
日本時間の15日午前に発表された4〜6月期の中国国内総生産(GDP)が市場予想を下回った一方、6月の中国小売売上高が市場予想を上回り、相場の一定の支援材料になったとの指摘も聞かれた。
日経平均は75日移動平均(2万6884円、14日時点)近辺が上値メドとして意識され、午前にはまとまった売りで下げる場面もあった。14日公表の6月の米卸売物価指数で前月比の上昇率が市場予想を上回るなど、米利上げ加速への警戒は根強い。6月の米小売売上高の発表や3連休を控え、午後は様子見ムードが強まった。
東証株価指数(TOPIX)は小幅ながら3日ぶりに反落し、終値は前日比0.63ポイント(0.03%)安の1892.50だった。
東証プライムの売買代金は概算で2兆5444億円。売買高は10億7831万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は689と、全体の4割弱にとどまった。値下がりは1074銘柄、変わらずは75銘柄だった。