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【大引け概況】



1日の日経平均株価は5営業日ぶりに反発し、前日比257円09銭(0.92%)高の2万8226円08銭で終えた。

 
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きょうは主力株中心に買い優勢の地合いとなり日経平均は反発し、2万8000円台を回復した。米国ではパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が注目されていたが、12月のFOMCで利上げ幅縮小の可能性に言及したことが好感され、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大幅高となった。この流れを引き継ぎ、東京株式市場でも半導体関連などをはじめ主力株に物色の矛先が向かい、日経平均は朝方に450円強上昇する場面もあった。
 
しかし、その後は伸び悩んだ、外国為替市場で1ドル=136円台前半まで一気にドル安・円高が進んだことが重荷となったほか、週末の米雇用統計発表を控え、買い一巡後は利益確定の動きも表面化した。
 
市場では「先高期待が高まりつつあるが、米国で現地1日には10月個人所得・個人支出が、2日は11月雇用統計の発表を控えることから、積極的にポジションを取りにくい」との声が聞かれた。
 

 
 
東証株価指数(TOPIX)も5営業日ぶりに小幅反発し、0.89ポイント(0.04%)高の1986.46で終えた。東証プライムの売買代金は概算で3兆1404億円。売買高は12億4498万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は620と、全体の約3割強にとどまった。値下がりは1150、変わらずは66銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は電気機器、化学、精密機器などが上昇。下落は不動産業、保険業、電気・ガス業など。
 
個別では、きょうも群を抜く売買代金をこなしたレーザーテックが大きく買われたほか、東京エレクトロン、アドバンテストも大幅上昇するなど半導体製造装置関連株が人気。エーザイも大幅高となった。ファーストリテイリング、メルカリなども値を上げた。日本郵船など海運株がしっかり。日本電産、信越化学工業、リクルートホールディングスも高い。ACCESS、ニーズウェル、シキボウも値を飛ばした。
 
半面、任天堂やトヨタなど自動車関連もさえなかった。三菱重工業も利食いに押された。三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクや第一生命ホールディングスなど生保株は売りが優勢。三菱商事、三井物産など総合商社も軟調。日医工が大幅反落、いよぎんホールディングスも急落した。