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【大引け概況】
20日の日経平均株価は3営業日ぶりに反発した。前日比276円95銭高の2万2555円43銭で終えた。
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前日の米株安を背景にリスク回避の流れが意識されたものの、前場後半を境に外国為替市場でドル高・円安に振れたことなどを受け、買い優勢に転じた。
 
20日のアジア市場では、米中の貿易摩擦への懸念で前日に大幅安となった香港など中国株が反発。アジアの主要な株価指数は軒並み上げた。米株価指数先物が時間外取引で水準を切り上げたこともあり、海外ヘッジファンドなどが日経平均先物を積極的に買い戻した。ファストリやファナックといった主力の値がさ株が買われて相場の上げをけん引した。
 
だが、米中貿易問題への警戒は根強く残った。東京市場では業績が世界経済に左右されにくい医薬品や食料品、ガスといった業種の上げが目立ち、相場全体を支えた。コマツなどの機械株は売りに押される場面が多く、トヨタなど自動車株の一角も下げた。日経平均は午前に100円超下げる場面もあった。
 
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発。終値は前日比84.01ポイント高の1万5524.17だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、8.83ポイント高の1752.75で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆7347億円。売買高は15億9054万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1287と、全体の約6割を占めた。値下がりは728、変わらずは76銘柄だった。
 
業種別株価指数(全33業種)は電気機器、情報・通信業、医薬品が上昇し、輸送用機器、鉱業、銀行業は下落した。
 
個別では、ファーストリテイリングが大きく買われ、第一三共やエーザイも人気を集めた。キリンHDやアサヒなども買われた。東京エレクトロン、SUMCOなども高い。ライドオンエクスプレスホールディングスが一時ストップ高に買われ、三菱ロジスネクスト、ネオスも大幅高。シンクロ・フード、ジェイリース、千趣会なども物色人気となった。マネックスグループも活況高だった。
 
半面、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクが冴えず、村田製作所が利益確定売りに押された。資生堂、昭和電工も値を下げた。日本新薬、メディパルホールディングスが大幅安となったほか、神戸製鋼所、日本ケミコン、リンテックなども水準を切り下げた。
 
東証2部株式指数は前日比42.03ポイント高の7418.35ポイントと4日ぶり反発した。
出来高1億0579万株。値上がり銘柄数は212、値下がり銘柄数は235となった。
 
個別では、アイケイ、スーパーバッグ、東海汽船が年初来高値を更新。ファステップス、相模ゴム工業、クロスキャット、アイ・アールジャパンホールディングス、アートスパークホールディングスが買われた。
 
一方、ビート・ホールディングス・リミテッドがストップ安。省電舎ホールディングス、中央ビルト工業、安川情報システム、DNAチップ研究所、アスモなど52銘柄は年初来安値を更新。フライトホールディングス、明治機械、ストリーム、誠建設工業、堀田丸正が売られた。