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【大引け概況】

25日の日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、終値は前日比172円05銭高の3万7780円54銭だった。
 
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前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく水準を切り上げたことで投資家のセンチメントが改善した。朝方高く始まった後も次第高の展開に。外国為替市場でドル高・円安に振れたこともポジティブ視された。トヨタなど自動車株や東エレクなど半導体関連株が物色された。
しかし、日経平均は一時500円を超える上昇を示したものの3万8000円台では戻り売り圧力が強く、その後は上げ幅を急速に縮める地合いに変わった。トランプ米政権の打ち出す相互関税は品目や対象国が絞り込まれる可能性があることが伝わり、関税政策に対する過度な懸念が後退したものの、引き続き警戒感は根強く、目先筋の利益確定売りが上値を押さえた。
 
24日の米株式市場ではナスダック総合株価指数などの主要株価指数が上昇した。貿易相手国と同水準まで関税率を引き上げる米国の「相互関税」について対象国が絞り込まれる可能性があると伝わり、関税への過度な警戒が和らいだ。米トランプ米大統領は24日に半導体など品目別の関税は「近い将来」として、当初導入予定の4月2日の公表に含まれない可能性を示唆し、ディスコなど半導体関連株や、人工知能(AI)データセンター向けの電線を手掛けるフジクラも上昇した。
 
市場では「機関投資家がリバランス(資産配分の調整)を目的としてこれまで売られていた半導体関連の一角に買いを入れている可能性がある」との声が聞かれた。これまで買われていた銀行株などの割安(バリュー)株を売り、半導体に資金を向ける動きも出たようだ。
 
日経平均は反発し、25日線水準での攻防となった。同線が支持線として機能しているようだと、リバウンド機運が高まってくる可能性がある。もっとも、4月2日の相互関税導入を迎えるまでは積極的にポジションを傾けにくいほか、期末要因から機関投資家はリバランスが中心になると考えられ、個別対応に向かわせそうである。東証プライムの売買高は足もとで減少傾向にあるため、短期的なインデックス売買にも振らされやすい。
 
米金利の上昇を受け、25日の東京外国為替市場で円相場が1ドル=150円台まで円安が進み、輸出採算の改善期待からトヨタやホンダ、日産自が物色された。

 

 
東証株価指数(TOPIX)は反発した。終値は6.64ポイント(0.24%)高の2797.52だった。指数寄与度が高い銀行株が売られ、一時は下げに転じた。JPXプライム150指数は3営業日ぶりに反発し、4.72ポイント(0.39%)高の1209.04で終えた。
 
東証プライムの売買代金は概算で3兆9340億円、売買高は16億4014万株だった。東証プライムの値上がり銘柄数は1008、値下がりは562、横ばいは67だった。
 
業種別株価指数(33業種)は精密機器、不動産業、繊維製品、ガラス・土石製品などが上昇。銀行業、電気・ガス業などは下落。
 
個別では、前日に続き売買代金トップとなったフジクラが後半伸び悩んだものの続伸して引けたほか、米半導体株が上昇したことで、ディスコ、HOYA、ルネサスエレクトロニクス、SUMCOなど半導体株が上昇。トヨタ自動車もしっかり。ファーストリテイリングも堅調。三菱地所が物色人気となり、ディー・エヌ・エーも買い優勢。低位のダブル・スコープが値を飛ばし値上がり率トップとなったほか、ミマキエンジニアリングも急騰した。ネクソン、MonotaROなども大幅高。このほか、ZOZO、良品計画、TDK、ミネベアミツミ、レノバなどが上昇した。
 
半面、三菱重工業が冴えず、川崎重工、IHIなど防衛関連もさえない。アドバンテストが後場一段安となったほか、三菱UFJフィナンシャル・グループなどメガバンクも売りに押された。先週まで強かったみずほFG、りそなHD、コンコルディア・フィナンシャル、千葉銀行、しずおかFGなど銀行株が弱い。自社株買いなどを求めた米投資ファンドの株主提案の否決を受け、グリコも売りに押された。キオクシアホールディングスも安い。アンビスホールディングスが急落、愛知製鋼も大幅安。三井E&Sが下値を試し、エス・エム・エスも下落した。JX金属も利食われた。