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【大引け概況】
27日の日経平均株価は前日比750円56銭高の2万0077円62銭で終えた。
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日経平均株価は前日比750円56銭高の2万0077円62銭、東証株価指数(TOPIX)は70.16ポイント高の1501.63と、ともに大幅に続伸した。
日経平均の上げ幅は今年最大2016年11月10日以来の大きさとなった。
 
26日のNYダウ工業株30種平均が過去最大の上げ幅となるなど米株式相場が急反発し、投資家心理の悪化が一服。米中貿易摩擦の緩和期待や外国為替市場での円安・ドル高進行も追い風に幅広い銘柄が買われ、ほぼ全面高の展開となった。
 
 
ただ、投資家の恐怖心を表すとされる「VIX指数」は30台。依然として警戒レベルとされる20を大きく上回っている。今年の取引は大納会を残すのみだが、市場関係者は「最後まで息が抜けない」と、心配顔だった。
 
2日前には1010円安を経験。激しい乱高下に「上に行ったり、下に行ったりのエレベーター相場」と、市場関係者は疲れ気味だった。
JPX日経インデックス400は大幅続伸した。終値は前日比604.76ポイント高の1万3327.31だった。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆6918億円、売買高は15億7642万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は2110、値下がりは11、変わらずは6と、値上がり銘柄の割合が90%を超える全面高商状だった。
 
業種別では33業種すべてが上昇。値上がり率1位は石油・石炭で、以下、精密機器、倉庫・運輸、卸売、化学、陸運と続いた。
 
日経平均構成銘柄は全銘柄が値上がり。プラス寄与度トップはSBGで、日経平均を37.00}円押し上げ。次いでダイキンが28.52円、ファストリが27.03円、テルモが22.74円、KDDIが20.89円と続いた。
 
個別では、NY原油先物相場の上昇が好感され、JXTGや昭和シェルなど石油関連株の上げが目立った。世界的な株価下落や景気減速への懸念が急速に後退し、幅広い銘柄に買いが膨らんだ。ホシザキ、小林製薬、コーセーなどが10%超の上昇となった。
ソフトバンクGやファストリなど値がさ株が上昇。資生堂やHOYA、いすゞ、丸紅も高い。
 
半面、ストライクが5日続落、ビーロットも軟調。ジャパンミート、ランドビジネスも小幅ながら値を下げた。

東証2部株価指数は前日比243.47ポイント高の6165.15ポイントと続伸した。
出来高5108万株。値上がり銘柄数は452、値下がり銘柄数は23となった。
 
個別では、ビットワングループ、ジャパンエンジンコーポレーション、ハイレックスコーポレーションがストップ高。サンコーテクノ、中西製作所は一時ストップ高と値を飛ばした。金下建設は年初来高値を更新。光陽社、東邦化学工業、アオイ電子、フジコピアン、図研エルミックが買われた。
 
一方、ロックペイント、日住サービス、アサガミ、伏木海陸運送が年初来安値を更新。森尾電機、京葉瓦斯、ラピーヌ、東京自働機械製作所、西川ゴム工業が売られた。