年初来高値を連日で更新し、1996年11月27日(2万1345円)以来、約21年ぶりの高値を付けた。11日続伸は2015年5月15日〜6月1日の12日続伸以来の連続上昇記録となる。
米国株の好調を引き継ぐ形で幅広く買いが優勢となった。
前日の米国市場ではNYダウをはじめ主要3指数が揃って史上最高値を更新、強い米経済指標を拠りどころに米長期金利も上昇し、これが金融株高と為替市場でのドル買いを誘発し、日本株にも追い風となった。
日経平均は目先高値警戒感から買い一巡後は伸び悩み、前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、後場に入ると鉄鋼、非鉄、化学など素材産業に海外投資家主体とみられる買いが集まり、全体相場を押し上げた。
JPX日経インデックス400は7日続伸した。終値は前日比53.38ポイント高の1万5243.95だった。東証株価指数(TOPIX)も7日続伸し、4.19ポイント高の1723.37で終了。ともに連日で年初来高値を更新した。
東証1部の売買代金は概算で2兆5532億円。売買高は15億9364万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は971、値下がりは931、変わらずは129銘柄だった。
個別では、前日の説明会を受けてデータ改ざん問題に対する警戒感が和らいだようで、神戸鋼が売買代金トップで3%高。住友鉱や信越化、新日鉄住金、SMCが上昇した。業種別TOPIXでは鉄鋼や非鉄金属、機械、化学など世界景気の動向に影響を受けやすい銘柄の上昇が目立った。
その他では、トヨタ自、ファーストリテ、ファナックなどがしっかり。このところ活況の豊和工は荒い値動きながら終値でプラスを確保した。また、ショーケースが連日のストップ高となったほか、オルトプラスが急伸した。
一方、ユニチャームや小野薬は下落した。ソフトバンクと任天堂も安く、富士通は年初来高値の更新後に売りに押され下落した。
任天堂、三菱UFJ、ソフトバンクG、三井住友、みずほなどがさえない。
リクルートHDは利益確定売り優勢。前日に決算発表した東宝も軟調だった。また、ネクステージ、ヨシムラフード、メディアドゥなどが東証1部下落率上位となった。
東証2部株価指数は前日比53.27ポイント高の6944.76ポイントと反発した。値上がり銘柄数は238、値下がり銘柄数は233となった。
個別では倉庫精練、サンユウがストップ高。アゼアス、ダイハツディーゼルは一時ストップ高と値を飛ばした。三井住建道路、富士ピー・エス、カンロ、北海道コカ・コーラボトリング、ピックルスコーポレーションなど26銘柄は年初来高値を更新。
杉村倉庫、日本パワーファスニング、浜井産業、大興電子通信、eBASEが買われた。
一方、鉄人化計画、昭和ホールディングス、マルヨシセンター、JEUGIAが年初来安値を更新。玉井商船、JMACS、DNAチップ研究所、図研エルミック、ジー・スリーホールディングスが売られた。