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【大引け概況】
22日の日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、前日比42円03銭安の2万2960円34銭で終えた。
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前日に米国株が続伸した流れを引き継ぎ朝方は買いが先行したが、日経平均株価はすぐに値を消した。
朝鮮半島情勢や国内政治を巡る不透明感を嫌気した売りが優勢になった。下値も堅く、日中値幅は78円80銭と、今年に入って最も小さかった。
 
日経平均は前日に2万3000円を上回り、短期的な達成感から利益確定の動きが広がりやすかった。日経平均を構成するユニファミマが午後から下値模索となり、7%下落。1銘柄で指数を33円ほど押し下げた。
 
ただ、相場の下値も堅かった。21日のNYダウが2カ月ぶりに2万5000ドル台を回復。米株高の背景にある米中通商問題への懸念の後退は東京市場では21日に織り込んでいたが、押し目買いを入れる材料にはなった。
 
東証1部の騰落レシオなどテクニカル面では買われ過ぎの状態にあったことで、利益確定売りも出やすい。一方、売買代金は盛り上がりを欠いたものの企業業績への安心感は強みで、下値では押し目買いが厚かった。
 
JPX日経インデックス400は続落した。終値は29.64ポイント安の1万5985.25だった。東証株価指数(TOPIX)も続落し、4.18ポイント安の1809.57で終えた。
 
東証1部の売買代金は概算で2兆1437億円、売買高は12億7964万株だった。東証1部の値下がり銘柄数は1261と、全体の6割強を占めた。値上がりは732、変わらずは90銘柄だった。
 
業種別株価指数(33業種)は、鉱業、金属製品、保険業の下落が目立った一方、パルプ・紙、卸売業、陸運業などが上昇した。
 
個別では、トヨタ自動車も冴えない。任天堂やマネックスG、ソニーが下落した。三菱UFJ、三井住友FG、みずほFGがそろって下げた。SUMCOも軟調。ユニー・ファミリーマートホールディングスが急反落、MS&ADインシュアランスグループホールディングスも安い。ケーズホールディングス、レノバ、パーソルホールディングスも下落した。
 
一方、武田が上昇。ファナックや村田製が上げた。日東電工も買われた。花王、安川電機も上昇した。きちりが値を飛ばしたほか、アクセル、ペガサスミシン製造が大幅高。インターアクション、インソースなども物色人気。ブレインパッドも大きく上値を伸ばした。
 
東証2部株価指数は前日比58.18ポイント高の7365.89ポイントと4日続伸した。
出来高1億3053万株。値上がり銘柄数は247、値下がり銘柄数は201となった。
 
個別では、東邦金属が一時ストップ高と値を飛ばした。北海道コカ・コーラボトリング、プロパティエージェント、リミックスポイント、マークラインズ、相模ゴム工業など17銘柄は年初来高値を更新。ファステップス、ノムラシステムコーポレーション、黒谷、日本和装ホールディングス、トーヨーアサノが買われた。
 
一方、第一稀元素化学工業、瀧上工業、ジェコー、丸藤シートパイル、東海リースが年初来安値を更新。玉井商船、東邦化学工業、ビート・ホールディングス・リミテッド、アサヒ衛陶、高田工業所が売られた。