きょうは9月末の配当権利落ち日にあたり、日経平均の配当落ち影響度(約142円)を踏まえると、170円程度の上昇となった。
きょうの東京株式市場は、方向感の定まりづらい地合いだった。中国の景気回復や米国の追加経済対策への思惑を背景に前日の欧米株市場は大幅上昇した。これを受けてリスク選好ムードが予想されたが、前日に日経平均は300円を超える上昇をみせていたことに加え、きょうは配当権利落ちに伴う下げ分が加わることで前場段階では前日終値を下回る水準で売り物をこなしていた。
その後は配当再投資による買いや日銀のETF買いなどへの期待から徐々に強気に傾き、後場中盤にプラス圏に浮上。午後2時過ぎから再び軟化し、大引け近くに再びマイナスゾーンに沈むなど不安定な値動きとなった、結局引け際に買い直され前日比小幅ながらプラスで引けた。
日経平均は一時2万3622円と、取引時間中としては2月20日以来、約7カ月ぶりの高値を付けた。
NTTによる完全子会社化が伝わったNTTドコモは終始、買い気配のままだった。NTTデータや、他業種でも日野自など再編の思惑から買われる銘柄も散見された。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反落した。終値は前日比19.82ポイント安の1万4895.06だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反落し、3.83ポイント安の1658.10で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆3585億円。売買高は11億4065万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は949と、全体の約4割だった。値下がりは1144、変わらずは70銘柄だった。